山形編(33):高屋駅(11.8)

 そして車に戻り、蕎麦屋の所在を訊ねました。一つは最上川リバーポート内にある食堂、もう一つは陸羽西線高屋駅の近くにある手打ち蕎麦のお店。もちろん後者が望ましいのですが、本日営業しているかどうかは確信がもてないとのこと。うーむ、陸羽西線は二時間に一本ぐらいしか列車が走っていません。もしも店が閉まっていたら、♪お腹と背中がくっつくぞ♪状態で、指をくわえて視線を虚空にさまよわせながら、(おそらく)周辺に何もない高屋駅で小一時間列車を待つはめになります。最上川リバーポートだったら、ゆるりと蕎麦を食べてから路線バスで高屋駅に行くことができるでしょう。鳩首会議の末、石橋を叩いて渡ることに決定、最上川リバーポートに向かってもらいました。ふとしたことから運転手さんが楽天ゴールデンイーグルスのファンであることが分かり、私は東京ヤクルトスワローズのファンであると仁義を切り、金に物を言わせて他球団の好選手を掻き集める阿漕で下劣で八九三で没義道な某巨人軍の悪口に花が咲きました。シーズン連続イニング無四死球の日本記録は安田猛が樹立した81イニングである、などというディープな話題で盛り上がっていると、あっという間に最上川リバーポートに到着。日本シリーズの応援席でお会いしましょうと固く握手をして運転手さんとお別れ。店内に入ると、幻想の森に佇む吉永小百合を写した「大人の休日倶楽部」のポスターが貼ってありました。そして食堂でざるそばを注文すると、舟を模した器に盛られてご来臨です。さすがは山形、美味しいお蕎麦でした。
c0051620_9195526.jpg

 ぶらぶらとお土産を眺めた後、路線バスに乗って陸羽西線高屋駅に移動。予想通り、駅の周辺には何もありません。ま、最上川を眺めることができるのが救いですが。駅前には「縁結びステーション 高屋駅」という看板が設置されていました。
c0051620_920912.jpg

 解説によると、小説「五月雨の頃」(芳賀由也)に、この駅が登場するそうです。後学のために引用しますと…
 …私は、今思ったのですが、JR陸羽西線の愛称名を縁結びラインと呼んだらとても受けると思うわ。それに、私たちが高屋駅駐車場の高台から最上川を見てすばらしい風景だと感じましたが、そこに縁結びのりばの乗船場のように木の立木に縁結びステーションと書いて設置したら、若者たちの人気の場所になるような気がしてならないわ。それに写真も必ず撮っていくでしょうね」
 麻美もすぐさま話をした。
「北海道の幸福駅の切符のように高屋駅で縁結びステーションの記念切符を売り出したらさらに話題になるのね」
「おそらくマスコミからも全国に紹介されると思うわ」
「ネーミングからも大きな地域興しに結びついていくでしょうね」
「そうよ。こうしたことが都会の若者に一番受ける材料なのよ」
 まあ消費者のニーズを察知してそれに応えるというのがマーケティングの基本なのは理解できますが、ここまで媚びないといけないのですかね。"縁結び"だの"パワースポット"に群がる若者たちやマスコミもいかがなものかと思いますが、それにつけこんでひと儲けをねらう輩にも違和感を覚えます。ま、それほど目くじらをたてることはないのかな、閑話休題。列車が来るまで二十分ほどあるので、周囲を散策してみることにしました。坂を下りると「佐藤長三郎そば分店」という手打ち蕎麦のお店が営業中。ああこちらで食べればよかった、ジャッカルの一撃のようにもののみごとに外してしまいました。道路を渡ると、もうそこは最上川。「縁結びのりば 高屋乗船場→」という看板がありましたが、ここにはもうひとつの舟下り業者「最上川船下り(義経ロマン観光)」の舟が接岸するようです。なお対岸に見えるのが仙人堂ですね。
c0051620_9204962.jpg


 本日の一枚です。
c0051620_921346.jpg

by sabasaba13 | 2013-01-07 09:23 | 東北 | Comments(0)
<< 山形編(34):鶴岡(11.8) 山形編(32):幻想の森(11.8) >>