沖縄編(11):宮古島(03.8)

 本日は宮古島へ移動します。その前に空港近くにある旧海軍司令部壕を見学しました。沖縄戦において、日本海軍沖縄方面根拠地隊司令部(約4000名)のあった所で、大田実司令官ほか多数の将兵が、この壕で1945(昭和20)年6月13日自決をしました。「沖縄県民斯ク戦エリ、県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」と打電したのが彼です。迷路のような壕内には、司令官室、作戦室、発電室などが当時のまま残され、将兵がクワやツルハシで壕を掘った跡が生々しく保存されています。「醜米覆滅」と墨で書かれた字が鮮やかに残る司令室、自決の際の手榴弾の弾痕なども見ることができました。それにしても4000人が、この蟻の巣のような狭い地下壕にいたのですから、大変な状況だったでしょう。立ったまま寝るとこもあったようです。
 つくづく考えるのですが、この司令部は何を守るために、ここに存在したのでしょうか。艱難辛苦や自決という行為をつい美化してしまいますが、問題はその目的です。倉田稔氏が『グローバル資本主義の物語』の中で、こう語っています。
 軍隊はまず自分を守る。次に、軍隊は給料を出す所を守る。すなわちその国の政権を守る。…軍隊は内敵と外敵から政権を守る。内敵とは、その国の政権に反対する国内の民衆である。
 少なくとも沖縄県民の生命と財産を守るために戦ったのではないことは、史実から見ても明白です。それでは何を守るために… 壕入口にある、彼らを褒め称える美辞麗句を見ながら、考え込んでしまいました。海軍司令部壕を見学した後、空路宮古島へ。この日だけが唯一の曇天で、ホテル前の前浜ビーチで軽く泳いだ後、読書三昧。至福。夜はホテル屋上で満点の星と天の川と流れ星と火星を堪能いたしました。
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by sabasaba13 | 2005-06-03 06:05 | 沖縄 | Comments(0)
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