「ナマの京都」

 「ナマの京都」(グレゴリ青山 メディアファクトリー)読了。著者は女性で、漫画家・イラストレーター。京都出身で、アジアのあちこちをぶらついて面白い紀行・奇行マンガを出版しています。それを読んだ時からファンなのですが、普通気づかない事に反応する観察眼、大胆な行動の結果生み出される様々なエピソード、それをユーモラスかつ個性的なタッチで描く表現力には魅かれますね。その彼女が自らの経験にもとづいてありのままの京都を描いたのがこの本です。
 京都については、入江敦彦氏の「京都人だけが知っている」「やっぱり京都人だけが知っている」「ほんまに京都人だけが知っている」(洋泉社新書)という三部作もお勧めですが、視線の生々しさとユニークさではこちらに軍配をあげます。京都人における「王将」(餃子チェーン店)についての考察、やかんで煮出した“おぶ”という番茶の思い出、京のまぼろしびとである未来くんと河原町のジュリーのお話、「岩田呉服店」「山田木材経営団地」のもっさいCMなどなど、われわれよそさんが知らないナマの京都が満載です。普通の観光にはほとんど役に立たない本ですが、上下左右をキョロキョロしながら一風変わった物を見つけようとする小生のような変人には格好の一冊。なお本文中にある以下の会話は本当になされたものなのでしょうか。だとしたら恐るべし、京都。
 「あっこの先代はん、応仁の乱の頃ヨソのおなごはんに悪い病気うつされはったことあるんえ」「いやあこわ」

by sabasaba13 | 2005-06-06 06:11 | | Comments(0)
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