京都錦秋編(6):高瀬川(11.12)

 朝目覚めてカーテンを開けると、雲は多いものの晴れ間が見えます。今日こそ雨の心配はなさそう。おおっ虹がかかっているではありませんか、吉兆吉兆。朝風呂を浴びて朝食会場へ行くと、テーブル席が満員ということで、個室に通されました。僥倖僥倖。今日は良いことがありそう。琵琶湖を眺めながら、朝食をいただきました。
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 そしてチェックアウトをして、タクシーでJR山科駅へ。東海道本線に乗り込むと、隣りの線路を空の貨車が走りぬけて行きました。ガタコンガタコンガタコン…そのピカピカに光った車輪を凝視していた山ノ神、ぼそっと「あたし、線路の上に一円玉を置いたことがある」と衝撃の告白。ぬぅわに! そげな極道者だったのか、あなたは。私は私は…五円玉でやりました。京都駅のコインロッカーに荷物を預け、駅の近くにある「京都サイクリングツァープロジェクト(KCTP)」に行き、予約しておいた自転車を借り受けました。ご丁寧にというかあまり使えないというか、フレームには京都の通りの名を記したシールが貼ってありました。
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 ♪まるたけえびすにおしおいけ♪と口ずさみながら、まずは高瀬川に沿って紅葉を愛でながら京の街を北上。途中で、京都名物、(たぶん)小便よけのミニチュア鳥居を撮影。
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 そして、「文化遺産オンライン」で調べておいた、四条大橋の近くにある「フランソア喫茶室」へ。なんともエキゾチックで乙女チックな意匠、設計は当時京大に留学していたイタリア人のベンチベニ氏で、京都の知識人のサロンとして長年親しまれてきたそうです。そして四条大橋を渡って、「レストラン菊水」と「南」を撮影。前者は表現主義風の塔屋が印象的、大正期における京都の新建築活動の規範的作品だそうです。再び高瀬川に戻って北上、途中にあった喫茶「ソワレ」は、正面の塔がユニークな山小屋風の瀟洒な喫茶店。
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 京都市交響楽団の楽器運搬用トラックと、「佐久間象山先生遭難之碑 大村益次郎郷遭難之碑」を撮影してさらに北上。
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 古風な「貝葉書院」のある二条通を右折すると、善導寺山門の奥が怪しく輝いています。自転車を停めて入山すると、見事に色づいた楓の古木がありました。
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 橋を渡って川端通を北上、対岸にあるモダンな旧京都中央電話局上分局を撮影。そして出町柳を通り過ぎて下鴨神社の境内にひろがる原生林、糺(ただす)の森に到着しましたが、残念ながらまだ紅葉の盛りには早いようです。でも、鬱蒼とした木々といくつもの清流が織りなす清冽な雰囲気にひたれただけでもう満足、私の好きな場所の一つです。
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 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2013-05-22 06:19 | 京都 | Comments(0)
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