京都錦秋編(7):河合神社(11.12)

 そしてすぐ近くにある河合神社へ。それほど楓は多くありませんが、公孫樹の黄色と素晴らしいコラボレーションを奏でる紅葉がありました。なおこちらの神官の家系に生まれたのが鴨長明、重職に就くことができず世を嘆いて「方丈記」を書いたと言われています。彼が住んだ方丈の復元建築が展示されていました。なお解せないのが、門前に「女性守護 日本第一美麗神」という看板があったことです。
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 "日本で何番目"コレクターとして写真にはおさめましたが、どういう意味なのでしょう。念の為調べてみると、こちらの祭神の玉依姫命にちなんで女性の守護神として信仰されているとのこと。また最近では、パワースポット流行りの影響なのか、美人祈願として人気があるそうです。ぜひ見てみたかったのが「鏡絵馬」。手鏡型の絵馬で、裏には願い事を書き、表に描いてある女性の顔に自分の使っているアイテムを使ってお化粧をして奉納するという、なんともはや、面白うてやがて哀しき鵜飼かな的しろものです。それにしてもここまでして綺麗になりたいのかなあ、と呟くと、「なりたいわよ!」と隣りでとんしゃぶをつくっていた山ノ神に一喝されました。それにしてもpart2、昨今のパワスポ・ブームにはざらざらとした違和感を覚えますね。いったいこの国はどこまで退行していくのだろう、清沢洌の言葉を借りれば"イグノランスの深淵は計りがたい"。ちなみにイグノランスとは、知識がないことではなく、疑問を発せられない状態を指します。
 さてそれでは上賀茂へと向かいましょう。三十分ほどペダルをこぐと、清流明神川に沿って土塀で囲まれた屋敷が並ぶ落ち着いた街並みに到着。そう、代々上賀茂神社に奉仕してきた神官らの屋敷、社家町です。めざすは、唯一公開されている社家、そして紅葉の穴場、西村家。現存する中でも古い社家で、昔の面影をとどめる庭園を拝観することができるそうです。それではさっそく拝見させていただきましょう。幸いなことに、われわれの他に観光客は見当たりません。行く秋の山城国の上賀茂のもみじの風情を思う存分に堪能できそうだわい、と喜びいさんでお庭を一望できる座敷へとあがらせてもらいました。木々の生い茂る野趣あふれるお庭で、中央には池ではなく遣水を配しているのが面白いですね。曲水の宴が行われたのでしょうか。解説によると、明神川から庭園内に水を導入し再び川にもどしているそうです。しかし肝心の紅葉ですが、きれいに色づいた楓の古木が一本のみ。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2013-05-23 06:17 | 京都 | Comments(0)
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