瀬戸内編(1):新山口(12.3)

 2012年の春三月、山ノ神と瀬戸内旅行に行ってきました。二人で雑談をしている時に、彼女が秋吉台に行ったことがないとふともらしたことが発端です。んじゃあ、秋吉台・秋芳洞を起点に旅程を組んでみますか。金曜日の夜に山口宇部空港に飛び、新山口で宿泊。二日目は秋吉台を見た後、東後畑の棚田に寄って、金子みすずの故郷・仙崎を散策。ここは私も未踏の地です。そして日本海の眺望が素晴らしいという「みすず潮彩」号に乗って下関へ移動。市内を徘徊し、もちろん河豚を堪能して柳井に宿泊。三日目は、柳井の見物と、反原発の島・祝島を散策。そして長駆、毒ガスの島・大久野島へと移動し、前々から気になっていた休暇村・大久野島に宿泊。動物好きの山ノ神ですから、こちらのウサギには悦んでくれるでしょう。四日目は、古い町並みが残る牛窓と岡山の後楽園を彷徨、そして船で塩飽本島に行きこちらの民宿で宿泊。五日目は塩飽本島の古い町並みを探訪し、倉敷へ移動。こちらを見物して岡山空港から帰郷という計画ではいかが。山ノ神に提示したところ、「よきにはからえ」という神託が出ましたので、宿と飛行機を予約し、念の為「みすず潮彩」号の指定席もおさえて準備完了。持参した本は『越境者的ニッポン』(森巣博 講談社現代新書1987)です。

 仕事を終え、山ノ神と羽田空港で待ち合わせ。早めの夕食を「ビッグ・バード」内にある「ミセス・イスタンブール」でいただきました。実はわれわれケバブが大好物で、ドネルドゥルムとシシケバブプレートを分かち合ってたいらげました。
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 そして飛行機に乗り込み、21:30に山口宇部空港に到着、まずは空港内にある観光案内所で観光資料を物色していくつかいただきました。「大人の社会派ツアー」というポスターが貼ってあったので後学のため撮影し、今確認したところ、「宇部・美祢・山陽小野田 産業観光バスツアー」と記してありました。ん、小野田? どこかで聞いたことがあるなあ。本棚をごそごそとあさったところ、『近代化遺産を歩く』(増田彰久 中公新書1604)で紹介されていました。小野田セメントのセメント窯ですね。つくられたのは1883(明治16)年、ずんぐりとした形状から「徳利窯」と呼ばれる窯で、ロストル(簀)の上に松葉、その上に石灰を何層も積み上げて火をつけ、七昼夜をかけて焼き上げたそうです。うん、これはいつか是非見てみたいものです。そしてシャトル・バスに乗り込んで新山口駅へと向かいますが、車中でさきほどいただいた観光パンフレットを見ていると、1923(大正12)年に建てられた洋風郵便局、旧殿居郵便局が紹介されていました。八角形の塔がなんとも愛くるしい郵便局、これは訪れてみたいものだと思いましたが、小月I.C.または美祢I.C.から車で40分かかるそうで、ここに立ち寄ったら旅程がシュリーフェン計画のように瓦解してしまいます。そこまで蛮勇を振るわず、再訪を期すことにしました。
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 そしてバスは新山口駅(旧小郡駅)に到着、近くにあるコンフォートホテル新山口に投宿しました。ビジネスホテルながらも、珈琲のサービスやメニューの豊富な朝食(無料)、レンタサイクルなどなど、なかなかもてなしの心にあふれた宿でした。荷物を部屋に置き、夜食と酒を買いに駅前のコンビニエンス・ストアへ。おっ原酒「山頭火」と本醸造「其中庵」を売っているぞ。そう、ここ小郡は、種田山頭火が最も充実した日々を過ごした所で、彼の旧居「其中庵(ごちゅうあん)」も復元されています。以前に寄ったことがあるので今回は行きませんが。サンドイッチと「山頭火」を購入してホテルに戻り、食って飲んで明日に備えて爆睡。
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by sabasaba13 | 2013-06-27 06:17 | 山陽 | Comments(0)
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