イタリア編(66):トファーナ山(12.8)

 そして二本目、三本目のロープウェイを乗り継いで一気に山頂へとのぼりました。標高3,191mの山頂駅のとなりにある展望台に行きましたが、たちこめるガスのため視界はほとんどききません。そして物凄い強風、ときどき風に流されたガスや雲の隙間からコルティナの町や山々を眺められますが、すぐに真っ白の世界になってしまいます。
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 ここから階段をすこしのぼれば山頂に辿り着けるのですが、あまりの悪条件のため断念。次の便に乗って下山することにしました。
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 中間駅のRa Valles で降りて付近を散策しましたが、雲やガスはますます分厚くなり、小雨も降り始めました。天候が崩れるのは思ったより早いかもしれません。近くにある山小屋・レストランも閉まっていました。
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 再びロープウェイに乗り込むと、日本人の夫婦連れが中におられました。挨拶を交わしお話をうかがうと、レンタカーを借りてイタリアとオーストリアを旅しておられるそうです。コル・ドルシエで降りてハイキング・コースを歩いてコルティナに戻り、明日はヒトラーの別荘があるベルヒテス・ガーデンに行かれるとのこと。いいなあ、私もぜひ訪れてみたいところです。でもこれから歩いて大丈夫かなあ、雷雨に関する情報を教え、またガイド・マップを持っていないということなので(それは無謀)、「Cortina HIKING MAP」を一つ進呈。ご無事を祈って別れ、われわれはレストランで昼食をとることにしました。雨もあがり視界も開けてきたので、雷雨は避けられるかもしれません。ペンネ(penne)のボロネーゼ(bolognese)とソーセージ、珈琲を注文し、さあいただこうとすると…
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 大きな雨粒が窓ガラスを叩きはじめ、やがて車軸のような豪雨となり、そして大地を揺るがすような凄まじい雷が鳴り始めました。これほど恐ろしい雷ははじめての経験です。まさしく神鳴り、聖バルナバに祈るしかないですね。テラスにいた方々が慌てて屋内に退避してきたためテーブルは満席となり、坐れずに立ちつくす人もいます。われわれのテーブルにもドイツ人夫婦が相席することとなりました。山ノ神と英語で会話をしていると、ぐっわしゃーん! 近くに雷が落ち、ふっ、室内の灯りが消えました。停電だ…
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 店内は静まり動揺が走ります。店の方が、落雷のためロープウェイが止まったという情報を伝えてくれました。万事休す、ここで待つしかありません。できるだけゆっくりと食事をとりつつ、ドイツ人ご夫婦としばらく会話を楽しみました。iで教えてもらったチンクエ・トッリのことを山ノ神が話すと、興味を引かれた様子です。そうこうしているうちに心なしか外が明るくなってきたようです。煙草を吸うために外へでると雨はあがり雷もおさまり、ロープウェイも動き始めました。やれやれ助かった。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2014-02-05 06:21 | 海外 | Comments(0)
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