イタリア編(68):チンクエ・トッリ(12.8)

 朝起きてカーテンを開けると、予報通り素晴らしいお天気です。本日は、インフォメーションで教えてもらったチンクエ・トッリ(Cinque Torri)でのハイキング。朝食会場に行くと、日本人ツァー客の方々が数名おられました。挨拶を交わし、お話を伺うと、チロルとドロミテでハイキングをするパック・ツァーの御一行だとのこと。チロルもいいなあ、そういえば、クロアチア旅行の時の添乗員さんが、オーストリアを絶賛していましたっけ。ベルヒテス・ガーデン、チロル、土日しか見学できないので今回は断念したウィーンのアム・シュタインホフ教会、鬼が笑いますが、来年夏の旅行の骨子ができあがりつつあります。部屋に戻って一休みし、トレッキング・シューズを履いていざ出発。なおバス時刻表の写真を撮り忘れたので、正確な情報をお伝えすることができません。申し訳ない。
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 コルソ・イタリアにある水飲み場でペット・ボトルに美味しい水を満たし、バス・ターミナルへ。近くでは青空市が開かれていました。
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 9:40 ごろ出発のファルツァレーゴ(Falzarego)峠行きのバスに乗り、サイクリストたちをすいすいと追い抜いて坂道をのぼっていくと、三十分ほどでチンクエ・トッリにのぼるリフト乗り場に近いバス停に着きました。
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 名前は失念してしまったのですが、運転手さんにお願いしておけばまず大丈夫でしょう。坂道をおりていくと、たくさんの自動車で埋まった駐車場が見えてきました。バス停から数分歩くと、リフト乗り場とバイ・デ・ドーネス(Bai de Dones)小屋に到着です。
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 山ノ神が小用を済ませている間、お土産売り場を物色していると、第一次世界大戦の絵葉書を売っていました。そういえばガイドブックに、一次大戦の折、このあたりでイタリア軍とオーストリア軍の戦闘があったと書いてありましたっけ。
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 そして往復券を購入しスキー用四人乗りリフトに乗り込む、美しい緑の斜面をゆるゆるとのぼっていきます。やがてぎざぎざにとがった魁偉な山々が見えてきました。
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 リフトを降りると、スコヤットリ小屋(Rifugio Scoiattoli)がありますが、このあたりで標高は2255m。その眼前に聳える巨大な岩の柱がチンクエ・トッリ(Cinque Torri)、イタリア語で「五つの塔」です。本来は一つの岩であったものが、基盤の弱い岩質が崩れ、このような形になったそうです。それにしても何という景観でしょう、そのあまりにも圧倒的に巨大な姿に言葉もなくただ立ち尽くし、人間の卑小さを思い知るとともに、自然の偉大さを痛感するのみ。唯一神を信じる人の気持ちもわかるような気がします。『あしたはアルプスを歩こう』(講談社文庫)の中で、角田光代氏が次のように言っていたのも納得。
 ドロミテにきて、私はふいにガウディが作ろうとしたものがわかったような気がした。神がつくった自然、人間がとうてい太刀打ちできない異様な自然の姿。彼はそれを作りたかったのではないか。昨日、山の斜面から広がる景色を見たとき、ガウディの建築を前にしたときの数倍不安な気持ちになったことを思い出す。(p.49)
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2014-02-07 06:23 | 海外 | Comments(0)
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