イタリア編(71):コルティナ(12.8)

 リフトに乗って雄大なパノラマを楽しみながら下山していくと、彼方にするすると中空をのぼっていくロープウェイが見えます。ガイドブックで調べてみると、ラガツオイ(Lagazuoi)山の頂上へのぼるロープウェイでした。あの天辺からの眺望も見事だろうなあ、でも乗り場までのアクセスがよくわからないので今回は断念しました。再訪を期す。
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 バイ・デ・ドーネス(Bai de Dones)小屋に着き、駐車場を抜けてバス停へと向かいますが、ナンバー・プレートを見てみると、フランスやドイツのものが少しあるだけでほとんどがイタリアの車でした。
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 坂道をのぼり停留所でバスを待っていると、ファルツァレーゴ(Falzarego)峠に向けて懸命にペダルをこぐサイクリストが通り過ぎていきました。ほぼ定刻どおりに来着したバスに乗り込み、車窓を流れる風景を愛でていると、午後三時過ぎにコルティナのバス・ターミナルに到着。
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 しばし山ノ神のお土産購入につきあうことにしましょう。町の中心にある「la Cooperativa」という百貨店に入って、お土産を物色。長女ゆえなかなか決断がつかない山ノ神は、逡巡のすえAさんお気に入りのCOCCOのパスタと、乾したポルティーニを購入。
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 そして山ノ神が絵葉書を日本に送るというので、町のはずれにある郵便局に供奉いたしました。町中へと戻りしばらく散策、珍しい三角形のマンホールがあったので撮影。当たりをつけておいたレストラン「5 Torri」は午後六時半に開店なので、いったんホテルに戻って出直すことにしましょう。車の下でうずくまるを撮影していると…ぶるぶる…ん?…ぶるぶる…手が震えてきたぞ。嗚呼、ジェラード依存症が再発してしまった。慌てて馴染みの店に駆け込みジェラートを頓服して事なきを得ました。
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 部屋に戻ってベッドに横たわり、うつらうつらしていると時刻は午後六時半を過ぎました。それでは夕食を食べに町へと繰り出しましょう。うまくゆけば、食事をとった後、ドロミテの山頂が薔薇色に染まるエンロザディーラ(Enrosadira)が見られるかもしれません。ガイドブックから引用します。
 しばしば夕暮れ時の数秒間、ドロミーティの山頂は素晴らしいバラ色に染まります。これは、Enrosadira(エンロザディーラ、ドイツ語でアルペングリューエン)と呼ばれる現象で、その「バラ色になる」を意味する言葉通り、これによってドロミーティ特有の鉱物質を含む岩壁が、日没と共にピンク色を帯び、そして徐々に紫色に変わっていきます。
 また、古くからの伝承には、小人たちが住む魔法の王国の話があります。この王国を治めるラウリン王は、カティナッチョ山にバラが一面に咲き誇る大変美しい庭を持っていました。人の良いラウリン王には、ラディーナという名の美しい娘がいました。ある日、ラテマル山の王子は、荒涼とした未開の土地に咲く見事なバラに興味を持ち、ラウリン王の王国に踏み入りました。そこでラディーナを見た王子は激しい恋に落ち、彼女をさらってラテマル山に連れ帰り、妻にすることを決めました。娘がいなくなって打ちひしがれたラウリン王は、王国の場所を知らしめた花を呪い、昼も夜も二度と咲かないように命じました。しかし、夕暮れ時のことは忘れていました。これが、現在でもなおその時間にドロミーティの山でEnrosadiraが見られる理由となったのです。

 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2014-02-10 06:21 | 海外 | Comments(0)
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