イタリア編(78):クローダ・ダ・ラーゴ(12.8)

 そして湖から離れ、湖面に魁偉な姿を映していたベッコ・ディ・メッツォディ山(Becco di Mezzodi)に向かって、山の斜面に沿ったハイキング・コースを歩いていきます。左手下方の牧草地には、バイクに乗って牛たちを集める牧童がいました。連なる岩山、絶壁、緑なす木々や牧草地、絶景を愛でながら歩いていくと、やがてコルティナの町やフェデーラ湖も望めるようになります。道の両側で憩う牛さんたちの間を抜け、湖から一時間ほどでアンブリッツォラ(Ambrizzola)鞍部に到着。
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 稜線の分岐を右へ下ると、またそこには素晴らしい景観が広がっていました。モンデヴァル(Mondeval)の牧草地というそうですが、連なる岩山を背景に広大な緑の丘陵が折り重なっています。
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 ここで草の上に座り、小休止。爽やかな風と清新な空気と草の匂いを味わいながら、しばらくぼーっと風景を眺めました。帰国後に読んだパステルナークの『ドクトル・ジバゴ』(原子林二郎訳 時事通信社)の中に以下のような言葉がありましたが、あの光景を思い返すとよくわかります。
 ああ、人間の雄弁の醸す空ろな退屈さ、薄っぺらな美辞麗句から逃れて、ものいわぬ大自然の中にかくれ、長い、骨もうずく労働、熟睡、真の音楽、感情に圧倒されて言葉を喪った人間間の意思疎通の深い沈黙のなかにひそむことができたら、どんなに素晴らしいだろうか! (Ⅰp.205)

 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2014-02-22 09:24 | 海外 | Comments(0)
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