イタリア編(86):ベルヴェデーレ(12.8)

 路面電車D線に乗ること十数分でベルヴェデーレ(Belvedere)に到着。ハプスブルク家に仕えたプリンツ・オイゲン(1663~1736)の委嘱で、建築家ヨハン=ルーカス・フォン・ヒルデブラントが設計した夏の離宮です。彼の死後、1752年に、マリア・テレジアに売却され、現在はオーストリアで2番目に大きな美術館となっています。入場券売り場は思ったほどの混雑ではなく、すんなりと購入できました。まずは大きな池に映える宮殿を見にいきましょう。おっ、クリムトの『接吻』を描いてあるトラックが、塀の向こうを通り過ぎていきました。"THE MOST FAMOUS KISS IN THE WORLD"と記されていましたが、キスを真っ向から描いた美術作品はありそうでないものですね。コンスタンティン・ブランクーシの『接吻』しか思い浮かびません。不学故でしょう、ご教示を乞う。山ノ神に「われわれはOBSCUREST KISS IN THE WORLDをぶちかまそうか」と提案したところ、即却下。てくてく歩いて大きな池の向こう端に行くと、残念ながら漣がたっていてクリアではないのですが、白亜の宮殿が池面に映る優美な姿を見ることができました。
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 それでは美術館に入りましょう。クロークに荷物を預け、『接吻』を筆頭に、本美術館が所蔵するクリムトの全作品が展示されていました。眼福眼福。しかし館内での写真撮影は禁止、数年前に来た時は可能だったような気がするのですが。エゴン・シーレの『家族』なども鑑賞し、美術館のカフェで一休み。トイレを拝借すると、その男女表示は古い油絵に描かれた貴族らしき紳士と淑女でした。
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 窓から庭園を撮影して、そろそろ引き上げますか。なお宮殿の構内に、ブルックナーが晩年を過ごした邸宅があることを、いまインターネットで知りました。六日の菖蒲十日の菊、遅かりし由良之助。
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 そして路面電車に乗って国立オペラ座へ。周辺には、ウィーンに関係する音楽家たちのプレートが数多ありました。リヒャルト・シュトラウス、カール・ベーム、ハンス・クナッパーツブッシュ、グスタフ・マーラー、アルバン・ベルク… その綺羅星のような名前を見ただけで、音楽の都であることがあらためて痛感されます。オペラ座のショップ「アカデミア」でウィーン・フィルのTシャツを購入し、ウィーン第一の繁華街ケルントナー通りを歩いていると、ケバブを売っている立ち食いスタンドがありました。
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 ボンビーなわれわれは安くて美味しくて野菜もたっぷりとれるケバブが大好きなので、ここで夕食をとることに決定。街行く人々を眺めながら、ケバブを頬張りました。
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 それではホテルへと戻ることにしましょう。オーストリア全土に支店網をもつという大手スーパーチェーン、SPARでミネラルウォーターの大瓶を購入し、カールスプラッツ(Karlsplatz)駅から地下鉄U4に乗ってPilgramgasse駅で下車。駅構内には、さきほどベルヴェデーレで見たクリムト特別展のポスターが貼ってありました。オーストリア・トレンド・ホテル・アナナスへと戻り、シャワーを浴びて就寝。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2014-03-02 07:43 | 海外 | Comments(0)
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