イタリア編(93):セセッション(12.8)

 閑話休題。次はオットー・ヴァーグナー・パビリオン・カールスプラッツへ、彼が設計したカールスプラッツが一対保存されており、一つはカフェ、もう一つは展示室となっています。アーチ型の屋根、白い壁と黄金の装飾がなんとも愛らしい洒落た建築です。まずはカフェで昼食、定番のヴィーナー・シュニッツェル(Wiener Schnizel)をいただきました。
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 そして展示室を見学、さまざまな資料とならんで、アム・シュターンホーフ教会の模型がありました。そう、オットー・ヴァーグナーの傑作にして、ユーゲント・シュティール建築の代表作。これはぜひ見たかったのですが、土曜と日曜の午後しか見学できません。捲土重来ですね。
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 ここから歩いて十分ほどで、セセッションに到着です。保守的なウィーン美術界に反発して、クリムトをはじめとする芸術家たちが保守派から分離(Seccession)し、技術活動の拠点として築いた展示館です。「金色のキャベツ」と呼ばれる黄金のドームの下には、彼らのスローガン、"DER ZEIT IHRE KVNST  DER KVNST IHRE FREIHEIT"(時代にはその芸術を、芸術にはその自由を)という言葉が刻まれています。入口の左に刻まれた言葉"VER SACRUM"(聖なる春)は、分離派の機関誌の名前ですね。お目当ては何といっても、地下にあるクリムトの連作壁画、ベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章をテーマとした「ベートーヴェン・フリーズ(Beethoven fries)」です。さっそく入場料を払って地下へとおりると、以前にはなかった櫓が部屋の中央に組まれており、壁の上部に描かれた壁画を至近距離で鑑賞することができました。これは嬉しい配慮です。怪物のような猿、かたく抱き合う男女、中空に浮かびながら手を取り合って「歓喜の歌」を歌う乙女たち、そして騎士、クリムトの豊穣なるイメージの世界をしばし堪能。
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 そしてアン・デア・ウィーン劇場(Theater an der Wien)へ。モーツァルトの『魔笛』の台本作者であるシカネーダーが建設した、ウィーンに現存する最古のオペラ・ハウスです。笛を吹くパパゲーノと鳥籠、三人の童子が乗っているのが、通称パパゲーノ門、現在は使用されていません。その右に、ベートーヴェンがこの劇場内の一室に住んで『フィデリオ』を作曲したことを記念するプレートがありました。
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 ここからリンクまでぶらぶらと歩いていくことにしました。途中に「KARAOKERAUM」というお店がありましたが…なんだ、「カラオケルーム」だ。ウィーンっ子のみなさんも、ここで♪風呂出で詩へ寝る月輝る粉健とホテル会う末理事生む♪などと歌っていらっしゃるのでしょうか。なおオーストリアの郵便ポストはこんな形をしています。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2014-03-13 06:23 | 海外 | Comments(0)
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