青森・岩手編(6):盛岡(02.9)

 雨で岩手山が見えないのは残念ですが、岩手銀行中ノ橋支店①や、盛岡信用金庫②など味のある建築をぶらぶらと見てまわりました。
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 必見は紺屋町番屋(盛岡消防団第五分団)ですね。1913(大正2)年につくられた何ともしぶい望楼が現役で活躍しています。小石川消防署の粋な望楼をつぶした人々とは、志が違います。火の見櫓ファンとしては、是非これからも保存して欲しいと切に望みます。そして啄木新婚の家へ。1905(明治38)年に、啄木は仙台で土井晩翠らと遊び、結婚式をすっぽかしたのですね。「花婿のいない結婚式」はこの家で行われました。夫妻はその後わずか3週間でここから引っ越します。
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 そして材木町へ行き、宮沢賢治の銅像と光原社を見物。彼が生前に刊行した童話集「注文の多い料理店」を出版した唯一の出版社がここで、命名は賢治自身によるものです。今は民芸品店になっていますが。 なおイーハトーブとは、岩手をエスペラント風に発音したものらしいですね。彼はこの童話集の新刊案内でこう言っています。
 イーハトーブとは一つの地名である。…実にこれは著者の心象中に、この様な情景をもって実在したドリームランドとしての日本岩手県である。そこではあらゆる事が可能である。
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 本当は不来方(こずかた)城跡に行って、私の大好きな啄木の歌を偲びたかったのですが、弘前へ移動する都合があり断念。残念。
不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸われし
十五の心
 そうそう、金田一京助も米内光政も盛岡出身なのですね。

 本日の一枚は、紺屋町番屋です。
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by sabasaba13 | 2005-07-06 06:12 | 東北 | Comments(3)
Commented by moriokarakuda at 2005-07-12 23:41
こんばんわ!私のブログの方にコメントを頂いたので、こちらを訪ねてきました。興味深いブログです。
ところで岩手を旅されたのですね。先人、偉人の足跡をメインに。
とても詳しくレポートされていて感心しました。地元民の自分の知識の乏しさにも赤面です。
ちなみに番屋ですが、紺屋町のほかにも市内には番屋がありまして、2~3年前に建て替えの話が出たのですが、市民の反対などにより妥協策として建物が新築、上の望楼が昔のままというめずらしい番屋が出来たという経緯があります。
Commented by moriokarakuda at 2005-07-12 23:44
ちなみに岩手銀行中の島支店ではなく、中の橋支店ですね。
Commented by sabasaba13 at 2005-07-13 19:25
 こんばんは。コメントをありがとうございました。まだまだ見たい所がたくさんあるので、何時の日にか再訪するつもりです。実は小生、火の見櫓フリークでして、仰せの望楼の件についてはいたく感心しました。市民の方の思いと、それに応えた行政。爪の垢を送っていただきたいぐらいです。もし可能でしたら、貴ブログでその望楼の写真を見せていただきたいのですが。よろしくお願いします。
 銀行名については誤記でした。お詫びしかつ訂正いたしました。
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