青森・岩手編(7):弘前(02.9)

 昨晩飲んだ寝酒の『阿弖流為(アテルイ)』でしょうしょう二日酔い。ちなみに阿弖流為とは、8世紀に坂上田村麻呂と戦った「蝦夷」の首領の名前です。それにしてもこんな名前をつけるなよな。歴史数寄としては飲まざるを得ないじゃないかあ。天気は回復しました。残念ながら岩木山は雲に隠れていますが仕方ない。貸自転車で弘前を徘徊しましょう。まずは時計台と風見鶏が愛くるしい一戸時計店を見物。抱きしめたくなるようなお店です。弘前は近代洋風建築の宝庫です。青森銀行記念館①(幻の金唐紙あり)、旧弘前市立図書館②(図書館物件というのは希少価値)、外人教師館③を見物。金唐紙とは壁紙の一種で、西洋建築の壁を飾る美しい装飾の革の壁紙をまねて、和紙で凹凸をデザインし金箔を塗ったものです。(平賀源内の発明という説もあり) 明治以降さかんにヨーロッパに輸出されたが、いつのまにかすたれた幻の一品です。他には呉の旧呉鎮守府長官官舎、岡谷の林国蔵旧居、舞子の移情閣でしか見たことがありません。
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 そして郷土文学館を見学。その展示で、太宰治の一文を知りました。
 お城のすぐ下に、私のいままで見た事もない古雅な町が、何百年も昔のままの姿で小さい軒を並べ、息をひそめてひっそりうずくまっていたのだ。…万葉集などによく出て来る「隠沼(こもりぬ)」というような感じである。(『津軽』)
 いかいでかっ! 藤田記念庭園によった後、さっそく噂の五十石町・袋町へ。おおっ。さすがに古雅という雰囲気はありませんが、なにやら澱んだような独特の雰囲気です。私の大好きな銭湯(手創りぱんやと同居する衛生湯!)・火の見櫓・看板建築・銅製の戸袋(江戸小紋麻の葉)・いずい民家や洋館が目白押し、神出鬼没、百家争鳴。血湧き肉踊る至福の彷徨でした。中でも圧巻だったのが、火の見櫓のある消防団の番屋。圧倒的な存在感で四方を睥睨していました。
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 本日の一枚は、一戸時計店です。
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by sabasaba13 | 2005-07-07 06:13 | 東北 | Comments(0)
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