オーストリア編(41):ハルシュタットへ(13.8)

 ホテルに戻り、預けてあった荷物を受け取ってタクシーでリンツ駅へ。切符を購入して、11:32発のLandeck-Zams行きの列車をホームで待ちます。さてハルシュタットに行くにはどうすればよいのか。アットナング・プッハイム(Attnang-Puhhim)という駅で、ザルツブルク方面(西)とハルシュタット方面(南)に分岐することはわかっています。しかし駅構内に掲示されている時刻表や、ホームの電光掲示板を見る限り、この列車はザルツブルク方面行き。アットナング・プッハイムで乗り換えるのか、はたまた車両が切り離されて二手に分かれるのか、判然としません。駅員さんに訊こうとしましたが、ホームにはその姿がありません。いやはや、オーストリアでも人減らしが進んでいるのかと嘆息して列車に乗り込みました。車掌もやってこないので、座席に座ってガイドブックの地図を見ながら眉間に皺を寄せていると、見るに見かねたのか、隣りに座っていた地元の方らしき老夫婦がドイツ語で声をかけてくれました。山ノ神が英語で事情を説明すると、お二人であーでもないこーでもないと議論がはじまり、さらには後ろ座席の若い女性も加わって、ハルシュタットへの行き方を検討してくれました。渡る世間に鬼はなしpart2、かたじけない。で、結論ですが…よくわからない。そうこうしているうちに、列車はアットナング・プッハイムに到着、これは下手を打つとザルツブルク(Salzburg)まで連れていかれてしまふ。皆々様に丁重にお礼を言ってホームに飛び降りると、幸いなるかな、すぐ目の前に駅員さんがおられました。山ノ神がハルシュタット行きの列車を訊ねると、なんてこたあない、この列車の後部車両に乗ればいいそうです。なるほど、やはりここで切り離すのですね。あわてて後ろの車両に駆けこむと、これまた幸い、座席にすわることができました、やれやれ。
 ここから列車は南下、いよいよザルツガンマーグート(Salzkammergut)、「塩の宝庫」と呼ばれる一帯です。「白い黄金」と称されるほど高値で取引される岩塩を豊富に産出し、かつてはハプスブルク家直轄の御料地として帝国の財政を支えてきました。また2000級の山々と、70以上の湖が織りなす風光明媚の地でもあります。左手に見えてきたのはトラウン湖、氷河が削ってできた細長い湖です。山ノ神が隣りに坐っていた韓国人女性とお話をはじめましたが、ユネスコ(UNESCO 国際連合教育科学文化機関)に勤めておられるそうです。バート・イシュル(Bad Ishl)という、皇帝フランツ・ヨーゼフが愛した温泉地を通過すると、やがて右手にハルシュタット湖が見えてきました。そしてアットナング・プッハイムから二時間弱でハルシュタット駅に到着。おおさすがは世界的に高名な観光地、大きな荷物を持った善男善女の方々が陸続と降りていかれます。ん? やたらと中国の方が多いように見受けられます。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2014-11-01 08:54 | 海外 | Comments(0)
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