オーストリア編(42):ハルシュタット(13.8)

 そして短い坂道をくだり、有料の渡し船で対岸にあるハルシュタットの町へと向かいます。残念ながら今にも泣きだしそうな曇天、でも美しい街並みが徐々に近づいてくると胸が高鳴ります。
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 数分で船着場に接岸、地図を頼りにすぐ近くにあるマルクト広場(Marktplatz)に行き、これから四泊お世話になるツァウナー亭(GASTHOF ZAUNER)に辿り着きました。蔦のからまる木造のしぶいホテルでした。
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 チェックインをして案内されたのは最上階の(たしか)四階、エレベーターはないので係の方が荷物を運んでくれました。部屋は屋根裏の風情で狭く、ベッドや調度品や水回りもやや古びています。自称「雛鍔」「乳母日傘」の山ノ神、ちょっと眉を顰めましたが、私は別段気にしません。「ベッドと明かりがあって、君がいればこの世は天国さ」と戯言を言おうと思いましたが照れくさいのでやめやめ。小さなベランダがあり、街並みとハルシュタット湖の一部を見渡すことができました。まあこれで諒としましょう。この時、われわれの前途を祝福するかのように、突然の驟雨。やれやれ、でも道中で降られず運が良かった。ベランダの椅子に座って利休鼠の空を眺めていると、山ノ神がデュルンシュタインで買ったアプリコットのチョコレートをくれました。ありがたい、♪たとえば君がいるだけで心が強くなれること♪と心の中でそっと独唱。しばらくすると雨もやんだので、インフォメーションに行って情報を蒐集することにしました。
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 それではハルシュタットについて紹介しましょう。ハルシュタットは、景勝地ザルツカンマーグート地方の奥にそびえるダッハシュタイン山塊の山麓に位置する小さな町です。Hallはケルト語で「塩」、Stattはドイツ語で「場所」を意味します。町の外れには、古代ローマ以前にまで遡る岩塩坑があります。この塩坑から古代の墓地遺跡が発見され、ハルシュタット文化の由来となりました。ハルシュタットは塩の交易により先史時代より繁栄し、初期鉄器時代(紀元前800年~400年)はハルシュタット時代と呼ばれます。また、土地が狭いので山の斜面に家々が立ち並び、教会のある古い街並みと湖が調和した美しい景観は、世界でも最も美しい湖畔の町の一つとして知られています。「ハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観」として、1997年にユネスコ世界遺産に登録されました。おしまい。

 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2014-11-04 06:34 | 海外 | Comments(0)
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