おっとそうのんびりとしてもいられない、下りの最終便は午後五時です。駅のあたりから係員の吹く喇叭の音が聞こえてきました。山頂駅へと戻り、ロープウェイ二本とケーブルカーを乗り継いで下山。おお愛飲しているフェスラウアー(VOSLAUER)のペットボトルが、気圧変化のために完膚なきまでにひしゃげていました。
さて、まだ明るいことだし、旧市街へ立ち寄って「市の塔」にのぼることにしましょう。途中で、「びっくりしたなあ、もう」という感じの家を
フェイス・ハンティング。「市の
塔」は隣りの旧市庁舎に付属して造られた高さ51mの塔で、148段をのぼったところにある展望台からは山々に囲まれたインスブルックのパノラマを満喫することができました。
遠くに見えるユニークな建造物は、イグルスに行くバスからも見えましたが、ベルクイーゼル・ジャンプ台(Bergisel-Sprungstadion)ですね。イラク出身の女性建築家ザハ・ハディドによって設計され、2002年に建造されたジャンプ台です。一般公開されているそうなので、もし時間があったらのぼってみることにしましょう。
塔をおりると目の前にあったのがアイスクリーム屋「Amorino」、咽喉も乾いていたので店内には行って美味しいアイスを堪能。駅へ向かう途中にあったスーパーマーケット「SPAR」で飲み物を買おうと中に入ると、鉄板お土産のモーツァルト・チョコレートがかなり安い値段で売られていました。これはちょうどいい、もう旅も終盤だし大量に買い込んでおきましょう。山ノ神が会計をすませている間、外で紫煙をくゆらしていると、通りすがりのうら若き美女に火を求められました。申し遅れましたが、オーストリアは喫煙にわりと寛容です。
夕飯は昨晩も立ち寄ったキングス・ケバブ(King's Kebap)で美味しいケバブに舌鼓を打ちました。明日の夕食もこの店でいいな、と意気投合。停留所Sillparkからバスに乗ってイグルスへ戻り、ホテルに着くと時刻は午後八時過ぎ。山々の美しい夕映えを眺めながら、ビールを飲みました。明日はオーバーグルグル(Obergurgl)でハイキングをする予定です。
本日の四枚です。