オーストリア編(87):ザンクト・アントンへ(13.8)

 朝目覚めてバルコニーに出ると、今日も快晴。空には、いくつもの飛行機雲が描かれていました。え? そりゃあーた、もちろん歌いましたよ(小さな声で)。♪白い坂道が空まで続いていた♪ よろしい、予定通り今日はザンクト・アントン(St.Anton am Arlberg)へとハイキングに行きましょう。朝食をいただき珈琲を飲みながら、本日の行程について山ノ神にレクチャー。
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 部屋に戻って身支度をととのえ、トレッキング・シューズを履き、いざ出発です。バスが来るまで付近を散策、朝日を浴びるイグルスの街並みを撮影しました。やってきたバスに乗り込みインスブルックへ。降りようとすると、無礼な餓鬼どもがわんさかわんさと我々を押しのけて乗車してきました。ったくもう。ま、傍若無人なお子ちゃまたちはどこに国にもいるということですね。
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 窓口で往復切符を買いホームに行くと、もうお馴染となった光景、自転車をころころと押して列車に積み込む方々がおられました。同じ線路に列車が二台向かい合っていますが、大丈夫なのでしょうか。
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 そして8:56発の列車が入線してきました。さっそく働くおじさん方が車内清掃。働くおじさんの一人として、「同志よ」と心の中で呟きながら写真を撮りました。
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 そして出発、保線作業に余念がない働くおじさんと、扇形機関庫・転車台を車窓から撮影。
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 ちなみにわれわれが乗り込んだ列車はIC(Inter City)118という長距離特急。座席にあったパンフレットによると、ザルツブルクから来て、ここインスブルックに停車、そしてザンクト・アントン、シュトュットガルト、マンハイム、マインツ、コブレンツ、ボン、ケルン、デュッセルドルフ、エッセン、ミュンスターと駆け抜けていきます。ヨーロッパは地続きなのだなあと、あらためて実感しました。車掌さんが検札に来たので切符を提示。車窓から流れゆく風景を眺めていると、屋根がついている橋をいくつか見かけました。雪除けなのでしょうか。
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 そして「LANDECK-ZAMS」という駅に着くと、なにやら豪華な列車が向かいのホームに停車していました。眼を凝らして表示を見ると「VENICE SIMPLON ORIENT EXPRESS」と記してあります。おりえんときゅうこう! 眼福眼福、まさか本物のオリエント急行に出くわすとは思いもしませんでした。写真を撮りまくっていると、車内販売の方も携帯電話を取り出して撮影していました。
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 なお今インターネットで調べてみたところ、この「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」は、1982年5月、 ロンドン~パリ~ベニス間の運行から始まったそうです。現在では、イタリア国内のベニス~フィレンツェ~ローマ間、またウィーンやブダペスト行き、さらには年に一回のイスタンブール行きが運行されているとのこと。全長401メートル、全17車両で構成されており、その内の11車両は寝台車(定員190名)、3車両のレストラン、バー、サロン、ブティック等が備えられているそうな。料金は…秘すれば花。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2015-01-15 06:24 | 海外 | Comments(0)
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