北海道編(2):稚内(13.9)

 長月好日、羽田空港11:00発の飛行機に搭乗。多少靄っているもののおおむね快晴で、東京都心や関東平野を睥睨する富嶽も望めました。あのハート型の湖は、かつての谷中村、渡良瀬遊水池ですね。
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 機窓から男鹿半島、白神山地下北半島津軽海峡、渡島半島の眺めを堪能。北海道上空になると雲が増えてきました。
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 定刻通り、12:50に稚内空港に着陸。空港ターミナルでは、観光ゆるキャラ、下半身が昆布になったゴマフアザラシ「出汁之介」君が出迎えてくれました。"身長:とてもでかい、体重:いいたくない"だそうです。冬になると流氷に乗ってやってきて、稚内の抜海(ばっかい)港で見られるそうです。バス乗り場に行くと、「ようこそ稚内へ」と記されたロールベールが並べてありました。
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 路線バスに乗って稚内駅に着いたのが午後一時半。まずは駅近くの稚内サンホテルに行ってチェックイン、荷物を部屋に置いて再び稚内駅へと戻りました。本日は駅から歩いて数分ほどのところにある北防波堤ドームと、定期観光バスでノシャップ岬・宗谷岬をまわる予定です。観光バスは14:30に稚内駅ビル「キタカラ」の前から出発。なお事前にインターネットで申し込んだら、予約番号1番でした。
 それでは北防波堤ドームを見にいきましょう。人通り・車通りの少ない道を海の方へ歩いていくと、すぐに数多の円柱に支えられた巨大な回廊が見えてきました。『近代化遺産を歩く』(増田彰久 中公新書)から引用します。
 稚内は風の大変に強いところで、シベリアおろしの強風がしょっちゅう吹きつける港である。船の乗り降りのとき人々を風や波から守るため桟橋をドーム型のシェルターが覆っている。…この港は昭和六年(1931)から五年の歳月をかけて完成した。長さが427メートル、高さが13メートルで半アーチを持った回廊は70本の円柱が支えている。戦前の稚内は日露戦争以来、わが国の領土となった樺太の大泊を結ぶ稚泊航路の起点として大いに栄えた港で、建設には大変な力が入った。設計は弱冠26歳の若き土木技師・土谷実である。古代ギリシャやローマ建築の写真からヒントを得て設計したと言われている。若い技術者が新鮮な感覚でがんばった、夢とロマンの証であろう。(p.128)
 これは凄い、一見の価値あり。人々を波と風から守ろうという決然たる意志が、巨大な建造物として具現化された見事な物件です。中に入ると、建ち並ぶ円柱と壁面・天井部の曲線が、眩暈を感じるような美をつくりだしています。なお、腐食のため一度は取り壊されましたが、1980(昭和55)年に同じ形で再現されたとのことです。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2015-02-09 06:28 | 北海道 | Comments(0)
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