北海道編(19):知床斜里へ(13.9)

 駐車場に行くと、約束どおりタクシーが待っていてくれました。客待ちのタクシーは見当たらなかったので、やはりこの作戦は正解。運転手さんに丁重にお礼を言って、網走駅まで送ってもらいました。駅前には流氷を戴いたご当地電話ボックス、そして駅構内には「グラフで見る流氷」というポスターが掲示してありましたが、いつの日にか流氷見物にも来たいものです。なお桂の木でつくられた駅名看板が掲げられていましたが、普通は横書きなのにこれは珍しく縦書き。解説によると、刑を終えてこの駅から故郷へ向かう元受刑者に向けての、「この縦書き看板のように、横道にそれることなく、まっすぐに歩んで生きていって欲しい」というメッセージだそうです。
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 やれやれ、網走発16:15の列車に乗ることができました。これから釧網本線で知床斜里へと向かいます。それにしても、列車本数の少なさといい、ローカル線の廃止といい、北海道では鉄道事情がかなり劣悪のようです。これについては、『反撃 民意は社会を変える』(鎌田慧+小森陽一 かもがわ出版)の中で、鎌田慧氏が次のように述べられています。
 国労という労働組合に対する、財界と中曽根内閣の攻撃なのですが、国労と政府の対決が前面に出て、市民はまったく関係をもちませんでした。北海道のほうが主戦場で、住民の足であるローカル線路がどんどん切られるという計画を伴いましたから、住民の問題でもあったわけですが、労使問題に還元されてしまいました。私なども、市民集会とか住民大会を一緒になって開くことが大事だと、国労の幹部にもずいぶん言ったのですが、そうはなりませんでした。国労はそのとき何を考えていたかというと、国会内の運輸委員会は運輸族の議員が多かったので、分割民営反対派が多数を占めていました。それで彼らは、自民党の運輸族の議員たちのところを回って打診すると、「大丈夫だよ、絶対に反対するから」と言われてそこに期待をかけたわけです。しかし、運輸族といっても同じ自民党ですから、中曽根首相からごっつんこされて、結局みんなつぶれてしまう。それで一挙に運動が衰退していき、国鉄改革法案は成立してしまいました。
 この結果が、効率と利益重視+安全性の軽視となって、福知山線事故という惨劇につながってしまったのですね。劣勢に追い込まれている労働組合の活力を取り戻すためにも、地域住民との、そして非正規労働者との団結が欠かせないと思います。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2015-03-01 08:05 | 北海道 | Comments(0)
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