植治の庭編(15):円山公園(13.11)

 そしてバスに乗って八坂神社へ。T字路にあった「ローソン」の看板は青色がなく、白一色。これも景観への配慮でしょう。神社の境内に入ると、たくさんの露店が並んでいました。「京名産 焼竹の子」や「京はしまき」などローカル色にあふれた食べ物が売られていました。なお"はしまき"が分からなかったのでインターネットで調べたところ、漢字で書くと"箸巻き"、薄いお好み焼きを箸に巻いた食べ物だそうです。
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 そして円山公園に到着です。円山公園はかつて「真葛が原」といって、安養寺のほかに、祇園社感神院(現在の八坂神社)、長楽寺、況林寺などの寺坊や堂塔が点在するところでしたが、明治初年の排仏毀釈により京都府に没収され、1886(明治19)年に公園が設けられました。琵琶湖疏水を設計・監督した田辺朔郎が疎水の水を利用する公園整備計画を立案し、1893(明治26)年に噴水を完成させました。そしてここにある池泉回遊式庭園が、小川治兵衛の手になるものです。これまでこの公園には何度も足を運びましたが、庭園が植治の作庭によるものとは知りませんでした。二つの大きな池から奥へとそぞろ歩いてみましょう。まずは公園の主、一重白彼岸枝垂れ桜にご挨拶。奥に向かって右の池には噴水がしつらえてあります。左の池には石でつくられた船着場があり、海と見立てています。護岸には、橋脚らしき石の円柱が並べてあり、また景石としても使われていました。
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 ここから流れに沿ってうねとうねと小路をのぼって行き、源流の滝にたどりつくという趣向です。この流れも琵琶湖疏水を利用したものですが、流量があまりにも少ないのが惜しい。京都市長、ここはひとつ英断を下して、改良工事をしてくれませんか。それを補ってあまりあるのが、さまざまな表情を見せてくれる石たちです。円柱の石を組み合わせた面白い意匠の橋、リズミカルな沢飛び石、流れの中に奔放に散らばる景石、瀬落ちのための石、水はなくとも"石の魔術師"の面目躍如ですね。またきれいに色づいたもみじもたくさんあり、お庭に興趣を添えていました。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2015-06-07 07:45 | 京都 | Comments(0)
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