福岡・大分編(1):門司(03.9)

 2年前、関アジ・関サバを食べに九州に行きました。Vissi d'aji, vissi da saba. そしたら、棚田だの三池炭鉱物件だの石橋だの鏝絵だの元寇防塁だの博多ラーメンだの、いつもの如くいろんなものがくっついて、いつもの如くギトギトした脂っこい徘徊になってしまいました。そろそろロマンス・グレーの紳士風なchicで洒落た旅にしたいんですけどね。ま、青春の真っ只中ということにしておきましょう。
 飛行機で博多着。着陸直前、小雨にけむる志賀島が見えるではありませんか。金印発見の地も踏査してみたいのですが、時間の関係上無理かな。さっそく鹿児島本線に飛び乗り一路東へ。「日本恥ずかしい駅名100選」にノミネートしたいスペースワールド駅で下車すると、眼前に東田第一高炉が屹立しています。日清戦争の賠償金を使って1901年に建設された日本初の近代的製鉄所、官営八幡製鉄所の高炉です。いやはや、とっくに産業廃棄物となって富士の裾野で狐狸と共に眠ってるかと思いきや、保存されていたのですね。その存在感たるやたいしたものです。「1901」というプレートが誇らしげに掲げられていました。これは一軒の勝ち蟻。
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 そして門司港駅に到着。ホームにかかる屋根の柱は木造、それを支えるアーチは線路を利用したもの、いい味を出していますね。ここは日本では珍しいターミナル型の終着駅である上、その駅舎が石造を模したルネッサンス様式のレトロな木造建築なんです(1914年築)。内装もほぼ当時のままで、まるでタイム・スリップをしたみたい。ホームに立って、去り行く列車を見送れば、そう、気分は「旅情」のロッサノ・ブラッツィ。「サマータイム・イン・ベニス」が聴こえてきませんか。しかし関門トンネルが開通してさびれたためとはいえ、よくぞ保存されたものだ。関係者各位の努力に敬意を表したいと思います。

 本日の一枚は、もち、門司港駅。
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by sabasaba13 | 2005-08-07 06:31 | 九州 | Comments(0)
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