言葉の花綵124

 わたしは安物の装飾具を作るために時間とエネルギーを浪費することを決して受け入れません。なぜなら愚か者だけがそうしたものを欲しがることを知っているからです。むしろわたしは反逆します。(ウィリアム・モリス)

 人間を恐怖に貶めるのを止めて人間を信頼することを学び、わたしたちを競争から解放して協力を築くこと。これこそがわたしたちの無上の義務です。(ウィリアム・モリス)

 わたしたちは本を読み、絵画を鑑賞し、美しい田園を散策しその片隅を発見し、静かに日光浴をし、同時代の知識に親しむことができないでいます。要するにわたしたちは、知的もしくは動物的ないかなる楽しみも欠けているのです。(ウィリアム・モリス)

 次にこれらの貧しい人々は、その苦しく不安な生活が邪魔して、彼らの生活をより良くする何らかの変革を想像することがほとんどできないのです。そして、自らの不幸な状況を改善するために行動を起こすことで彼らの貧しい所有物の一かけらを失うリスクをも取りたがらないのです。(ウィリアム・モリス)

 わたしは、自分の生活の物質的環境は楽しく寛大で美しくあってほしいと思っています。これが大きな要求であることは存知しています。しかしわたしは言わずにはおれないのです。もしこの要求が満たされないのであれば、そしてもし文明化した社会がそこで暮らすすべての成員にこうした環境を提供することができないのであれば、世界が止まってしまう方がよいとわたしは思います、と。(ウィリアム・モリス)

 頭の中でハンマーをもつと、すべての問題が釘の形に見えてくる。(マーク・トゥウェイン)

 貧富を問わずすべての消費者が食通であり、また食事の質を求めれば、われわれは良質の食料品を手にすることになるだろう。人類は農学者になる前に美食家であれ。(シャルル・フーリエ)

 衰退が繁栄をもたらすという事実は、いまや万人に与えられている新しい熱狂的な考えなのです。(ハワード&エリザベス・オダム)

 初代大統領のワシントンから、十八代大統領のグラントまでの〈進化〉は、ダーウィンをうろたえさせるのに十分な始末だった。(ヘンリー・アダムズ)
by sabasaba13 | 2015-08-24 07:53 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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