戦争法案成立

 安全保障関連法案が可決されてしまいました。やれやれ。

 安倍伍長曰く、国民の"命と幸せな暮らし"を守るための法案だそうですが…嘘つき。福島の方々を見殺しにし、原発を再稼働し、沖縄に米軍基地を押しつけ、労働者の立場を悪化させているのは一体だれか。いま、私たちの"命と幸せな暮らし"を脅かしているのは、北朝鮮でも中国でもなく、安倍伍長、自民党、公明党ではないのですか。本気で私たちの安全を保障したいのなら、議員の職を辞めていただきたいものです。即刻。

 この法案は私たち国民の安全を保障するためのものではなく、アメリカが国益のために行なう没義道で卑劣で残虐な先制攻撃の片棒をかつぐためのものでしょう。はっきり言えばいいのに。宮台真司氏の卓抜な言い回しをお借りすると、"世界中から後ろ指をさされようとも、倫理的に忸怩たる思いを抱こうとも、繁栄の継続に役立ちさえすれば、アメリカのケツを舐める"ということですね。(『愚民社会』 p.282太田出版) いやはや。

 なぜ安倍伍長を筆頭に自民党・公明党の皆々様は、嬉々としてアメリカの属国になりたがるのか。たいへん興味深い問題なので、これについては、あらためてじっくり考えたいと思います。ただ意外なのは、この法案は私たちの安全を守るためのものだと本気で思っている人がけっこういることです。上質の新書を三冊読めば、安倍伍長の意図などすぐわかりそうなものですけれどね。また覆轍を踏むのでしょうか。

 まあでも、闘いはまだこれからです。一般市民を犠牲にして、アメリカと大企業の幇間に甘んじる国会議員をひとり残らず落選させましょう。

 今日も国会前に行ってきましたが、日本がちょっと変わりつつあるかな、という手応えを感じました。小熊英二氏の言葉を紹介します。 (『社会を変えるには』 (p.516~7) 講談社現代新書2168)
 「デモをやって何が変わるのか」という問いに、「デモができる社会が作れる」と答えた人がいましたが、それはある意味で至言です。「参加して何が変わるのか」といえば、参加できる社会、参加できる自分が生まれます。
 それでは、また国会前でお会いしましょう。

 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2015-09-19 04:49 | 鶏肋 | Comments(0)
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