スイス編(23):フェックス谷(14.8)

 朝目覚めて、外へ出るとどんよりとした曇天。しかし奇跡のように雲間から一条の光が差し込み、山の頂を真っ赤に染め上げました。ほんとうに美しいモルゲンロート(Morgenrot)でした。
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 それにしても素晴らしい眺望です。思い出のためにパノラマ写真を撮っておきました。
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 朝食のバイキング会場へ行くと、日本人団体客の長い長い長い長い行列ができています。やれやれ。係の方が申し訳なさそうに、「オムレツもあります」と教えてくれました。やった。さっそくマッシュルーム、コーン、ベーコンetc.全部入りのオムレツを二つ注文。これは美味でした。パンもホテルで焼いているらしく、香り高い味を楽しめました。外を眺めながらパンを頬張っていると、ぽつぽつと小雨がふってきました。やれやれ。やがて添乗員さんの「パスポートを忘れずに、8:00にロビー集合」というお触れとともに三々五々部屋に戻られて行きます。ということはベルニナ急行の特別列車を仕立てて、イタリアのティラーノ(Tirano)まで行くのでしょうか。この天気ではお気の毒です。われわれは明日、ベルニナ急行に乗る予定ですが、天候は大丈夫でしょうか。なお団体客向けに用意してあった炊飯器とみそ汁は、すぐに片づけられました。
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 郷に入れては郷に従え、われわれは現地の料理をできるだけ食べるようにしています。とは言っても、最近はケバブが多いのですが。あまりに美味しかったので、帰り際に昼食用のパンを三ついただきました。部屋に戻って身支度をすませ、トレッキング・シューズを履いて、さあ出発です。幸い、雨も上がりました。
 まずはアンリ・マチスの絵のようなエンガディン・バスに乗ってシルヴァプラーナへ。郵便局前のバス停で乗り換えるバスを待ちます。郵便局の窓に貼ってあった営業時間を見ると、12:00-14:30が昼休み。嗚呼なんて人間的な職場なんだ。でも日本だったらツィッターなどで悪意にあふれた痛罵が散弾銃のように浴びせられるのだろうなあ。あーやだやだ。
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 やってきたバスに乗り込み、十数分でシルス・マリア(Sils-Maria)に着きました。ここはニーチェが1881年から88年まで過ごした町で、彼の記念館があります。ということは『ツァラトゥストラはこう語った』はここで執筆されたわけだ。お恥ずかしい話、私が読んだのは『悲劇の誕生』と『この人を見よ』だけです。馬車の溜まり場がありましたが、これに乗ってフェックス(Fex)谷と往復することも可能です。ホテル・シュバイツァーホフの隣にあるゲートが、ハイキングの出発点。ここから川に沿った細い道を上っていきます。十分ほど歩くと森を抜け、視野が開かれ、広大なアルプ(夏季放牧場)となります。
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 いよいよここからが、ベルニナ・アルプスに向かって南に延びるエンガディンの支谷、フェックス(Fex)谷です。ここからホテル・フェックスまで歩いて同じ道を戻って来るのがハイキング・コースで、距離は往復で約12km、所要時間約3時間、高低差163m。静かな谷を歩く穏やかで爽やかなハイキングが楽しめるとのことです。

 本日の五枚、上から三枚目がニーチェ記念館です。
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by sabasaba13 | 2015-10-29 06:34 | 海外 | Comments(0)
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