スイス編(52):ツェルマット(14.8)

 さて、時刻は午後五時を過ぎています。夕食を食べて部屋でゆっくりしようかと提案すると、山ノ神から「もう一度登山電車に乗ってゴルナーグラートまで行きましょう」という神託が下りました。また何で? 「タダだから」 Quod Erat Demonstrandum. ふたたび列車に乗り込んでゴルナーグラートをめざします。夕暮れが近いこともあるのか薄くガスがかかり、眺めももやってきましたが、列車に揺られながらぼーっと風景を眺めるのは心地良いものです。シャイなマッターホルンは相変わらず薄絹を纏っていましたが、その全裸を見せてくれる時は来るのでしょうか。ゴルナーグラート駅に着くと、すぐに次の列車で下山することにしました。リッフェルベルク駅では近くに羊の群れがいましたが、駅員の笛に驚いて一匹の羊がこちらを振り向きました。えっ駅の時計はオメガだ、さすがはスイスです。リッフェルアルプ駅では、ホテルに向かう赤い小さな列車に、お客さんが乗り込んでいました。
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 そして列車はツェルマット駅に到着です。それではまた昨日のケバブ屋に参りましょう。観光客で賑わうバーンホフ通りを歩き、ちょっとヒンタードルフ(古い家並み)に寄ってみました。このあたりは15世紀から19世紀にかけて建てられた古い納屋、家畜小屋、穀物倉庫が建ち並んでいます。石のネズミ返しの上に建てられた木製の剛毅木訥な建物群は一見の価値あり、まるでこの一角だけ時間が止まってしまったようです。石製の水飲み場に飾られていたプレートは、104歳の生涯でマッターホルンに370回も登った名山岳ガイド、ウルリッヒ・インデルビネンを記念したものです。
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 マーモットの噴水とマッターホルン博物館を通り過ぎ、すこし歩くと「ロイヤル・ドネル」という例のケバブ屋さんに着きました。
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 今日は薄焼きパンで削った肉と野菜をくるんだ一品と、串焼き肉をまるいパンではさんだ一品を所望。安くて美味しくて野菜をたくさん食べられるケバブは、ボンビー・ツーリストの強い味方です。客足が途絶えると、店番の若者二人は外の椅子に座って煙草を吸いながら談笑を始めました。このゆるさが何ともいいですね。
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 それではホテルへ戻りましょう。途中にあったマ○ド○ル○は、高級リゾート地を意識してか、質素な外観でした。ツェルマットではガソリン自動車が走れないので、駅前には電気自動車のタクシーが客待ちをしていました。
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 部屋に戻ってシャワーを浴び、缶ビールを片手にベランダに出ると、マッターホルンの頂がクリアに見えます。これは期待できそう、明日はスネガを歩く予定です。
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 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2015-12-17 06:34 | 海外 | Comments(0)
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