スイス編(60):リッフェルゼー(14.8)

 ホテルのすぐ前に小さな礼拝堂がありました。
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 「マウンテン アドベンチャー ツェルマット・テーシュ・ランダ」というアクティビティに関する日本語版パンフレットに、下記のような説明がありました。
アルプスに暮らす人々が動物や牧草地に神の恵みを祈った所
 ツェルマットとその近隣には、合わせて十数ヵ所以上もの礼拝堂や礼拝所が建っており、土地の人々の信心深さの証となっています20世紀初めまで、多くの家族は遊牧民として暮らしていました。夏の間はツェルマット周囲のあちこちの集落に住み、冬になると村に戻って来る生活をする中、神様の近くにいて、皆が揃って、または一人で神に祈りたいとの願いから、それぞれの集落が各地に自分たちの礼拝堂を建てたのは、何も不思議なことではありません。各礼拝堂の歴史や詳しい事柄はインターネットでご覧いただけます。
 なるほど。ゴルナーグラート駅から列車に乗ってローテンボーデン駅に着くと、ここにも礼拝堂があったことに気づきました。
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 坂道を慎重に下りてリッフェルゼーを一望できる地点に行くと、おおっ、完璧な逆さマッターホルンが見えるではありませんか。風がたたぬうちにすわ急げ、おっとその前に山ノ神が発見した、左手すこし離れたところにある小さな緑の湖に寄ってみましょう。先日は雲をまとっていたのですが、今日はクリアに全容を見ることができました。雪を纏う峻嶮な岩山と氷河、青い空が、鏡のような湖面に見事に映し出されています。
 そしてリッフェルゼーへ、上から見下ろすと、たくさんの観光客が写真を撮りまくっているのが見えました。湖畔に着いてまた逆さマッターホルンとご対面です。朝焼けもよいですが、青空のもとで見るのもまた素晴らしい。湖に映ったその威容を堪能いたしました。ここからすこし歩いていくともう一つ湖があり、ここでも逆さマッターホルンを見ることができます。地形の関係からか、すこし漣がたっていたのが無念でしたが。
 ここから一昨日と同じコースで、リッフェルベルクへと歩いていきましょう。あの時はマッターホルンの天辺は雲に隠れていましたが、今日はほぼ全貌を見ることができます。このコースからは山裾までよく眺められるので、その威容を満喫しながら楽しくハイキングをすることができました。孤高の山容、それに従うような険峻な連山、清々しい青空と白い雲、斜面を埋めつくす野の花々、凛冽な空気とそよぐ風、五感すべてが心地良さに酔いしれてしまいます。広大なコースのためかほとんどハイカーとも出会わず、この雄大な景観を二人占め。快晴のときに訪れることができた幸せと強運をかみしめながら、歩を進めます。
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 本日の十枚です。
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by sabasaba13 | 2015-12-27 07:52 | 海外 | Comments(0)
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