そして竹橋駅へと戻り、地下鉄東西線に乗って飯田橋へ、地下鉄南北線に乗り換えて麻布十番駅に到着です。めざすは港区元麻布2-14-16にある日本基督教団安藤記念
教会会堂。印刷して持参した地図を片手にてくてくと歩いていると善福寺の門前に着きましたが、こちらに「柳の井戸」がありました。解説板によると、東京の市街地では珍しい地下から湧き出る清水で、関東大震災や東京空襲の時に区民の困苦を救ったということです。境内に行くと、「東京都指定旧跡 最初のアメリカ公使館宿館跡」という解説板がありました。
後学のために転記します。
安政5年(1858)6月に締結された日米修好通商条約により、それまで下田にいた総領事ハリスを公使に昇格させ、安政6年(1859)善福寺をアメリカ公使館として8月に赴任します。当時の宿館としては、奥書院や客殿の一部を使用していましたが、文久3年(1863)の水戸浪士の焼き討ちで書院などを消失したため、本堂、開山堂なども使用しました。明治8年(1875)に築地の外国人居留地へ移転します。当時の建物は戦災で焼失しています。
寺には「亜墨利加ミニストル旅宿記」(港区指定文化財)が残されており、外国公使館に使用された寺の実態がよく伝えられています。
そのそばには、タウンゼント・ハリスのモニュメントが置かれています。こういう予想外の物件に偶然出会えるのが散歩の楽しみのひとつですね。また樹齢750年以上と推定されるイチョウの
巨樹もありました。
本日の二枚です。