そして最終日。本日は南木曽(なぎそ)周辺と、妻籠・馬籠の徘徊です。念のため帰りの指定席を確保した上で、JR中央本線特急しなの1号に乗り込みました。そうそう、駅前に本場のパチンコ景品交換所があったので、比較考察のために撮影してきました。私はパチンコはしないのですが、何かのお役に… ならないかな。南木曽までのアクセスは大変不便で、午前中は7:05発のこの列車か、10:00発のしなの7号しかありますぬ。はあっ 没法子、朝6時に起床しました。約一時間で南木曽駅に到着。このあたりは、木曽川の水力発電開発に尽力した福沢桃介(諭吉の娘婿)がらみの近代化遺産がたくさんあります。彼が創業したのが大同電力で、現在の関西電力にあたります。そして彼の生活と経営の良きパートナーとなったのが、何と音二郎と死別した後の川上貞奴だったのですね、ふぇー。駅の近くにある桃介橋・福沢桃介記念館・山の歴史館、4kmほど離れている柿其(かきぞれ)水路橋、2kmほど離れている読書(よみかき)発電所・久保洞水路橋。これはコース取りがむずかしい… タクシー利用はやむをえませんが、読書発電所まで歩いていける風光明媚そうな川西古道が捨てがたい。9:00から開館する記念館で情報を仕入れてから、決定しましょう。駅近くの民家にこんな護符がありました、これははじめて見るタイプです。
そして木曽川に出ると、読書発電所建設の資材運搬のため福沢桃介がつくった吊り橋、桃介橋(1922)が見えました。三本の鉄筋コンクリート造の主塔と、木製の補剛テラスと、橋を吊る数十本のワイヤーがみごとに調和して、剛毅さと優美さを演出しています。これほど見応えのある橋ははじめて! 歩行者のみ渡れるのもすんばらしい、舐めるように往復しました。ちなみに戦前建造の吊り橋は、清洲橋(東京)・玉手橋(大阪)など7橋のみだそうです。この橋は一見の価値があります、お勧め。近くの天白公園には、お役御免となった火の見櫓の上部部分が保存されているのも、ファンとして嬉しいかぎりです。
本日の一枚です。