沖縄編(4):久米島(05.8)

 さらに車を走らせ、ミーフガーという奇岩を見物。子宝に恵まれない女性にご利益があるという岩ですが、その形状を見れば理由はわかりますね。中に入りましたが、これが高さ十数mのけっこう巨大な割れ目です。ちょっとした胎内回帰気分でした。なお時間の関係で拝めませんでしたが兼城港近くにあるガラサー山には、男性の一物のような奇岩が屹立しているそうです。ふーん すぐそばにある具志川城を見学して、ふたたび一周道路にもどります。
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 1700年頃に建てられたという、琉球王朝時代の士族の家である上江洲家を拝見して、一周道路を南下。これで島を一周しました。そしてまたチュラフクギのあたりまで車を走らせ、先ほど見落とした、琉球王朝時代に中国・南蛮貿易の交易品を収めていた仲里間切蔵元跡を見学。残念ながら周囲の石垣しか残っていませんが、見事な石組みです。
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 この近くには「ゆいまーる館」という、久米紬に関する施設があるのでよってみました。あわよくば織り体験がしたかったのですが、団体が直前にやってきたため望みは叶わず。それでも係の方のご好意で数分間だけやらせてもらいました。感謝。さてさてレンタカーを返却するまでまだ少し時間があるので、橋でつながっている奥武(おう)島へ。ここにあるバーデハウス久米島という謎の施設については、後であらためて報告しますのでお待ちを、ふふふふふ この島にあるのが畳石、亀の甲羅のような六角形をした岩がしきつめられた自然の不思議な造形です。
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 そして久米島に戻り、島尻岬まで行って「鯨が見える丘」という展望台にのぼりました。ここも眺望が素晴らしいのですが、この大海原でそう簡単に鯨が見えるのだろうかという疑問も残りました。ホテルに戻り車を返却し、夕食は近くの屋台でタコライスをいただきました。

 本日の一枚は島尻から眺望です。左の岩はたしかトンバリ岩といいましたが、山ノ神はなぜかトッピンパラリン岩と連呼していました。
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by sabasaba13 | 2005-10-03 06:10 | 沖縄 | Comments(10)
Commented by Nobu at 2005-10-05 11:20 x
こんにちは。
沖縄の離島、海と青空がいいですねえ。
私が沖縄に行った時は社員旅行だったので、本島の観光地ばかりで今イチでした。良かったのは国際通りから入ったところの商店街と銀バスくらいでした。いつか南大東島とか行ってみたいなあ。
Commented by sabasaba13 at 2005-10-05 18:43
 こんばんは。本島も好きですが、やはり離島は格別です。しまちゃび(離島苦)のことは銘肝しながら、楽しんできました。南大東島へ行く船を那覇港で見ましたが、しっかりクレーンがついていました。いつかは行きたい島です。
Commented by anohinosora at 2005-10-05 22:43
こんばんは、初めましてソラヒトと申します。
沖縄の離島について検索してたところこのブログを発見しました。
今、沖縄を旅されてるのでしょうか、楽しそうで羨ましいです!
ちょくちょく遊びにきまーす。
Commented by sabasaba13 at 2005-10-06 17:30
 こんばんは。今年の8月中旬~下旬にかけて行ってきました。たしかこれで七回目の訪問ですが、毎回いろいろなことを教えられます。しょうもないブログですが、遊びに来てください。追記 今回いけなかったのですが、鳩間島がよさそうですよ。
Commented by やまひろ at 2006-04-21 00:17 x
こんばんは。昨年の7月中旬から8月中旬にかけて,具志川城跡の考古学的な調査をしていました。今年も7月初めから調査をする予定なので,是非またお越し下さい。約600年前の空間に出会えます。
Commented by sabasaba13 at 2006-04-21 20:18
 こんばんは。はいはいはいはい、覚えております。具志川城跡は発掘中で、いたるところにロープが張り巡らしてありました。たまたまお休みの日だったのでしょうか、人影は見当たりませんでしたが。あそこでやまひろさんが作業をされていたのですね。久米島で考古学の研究とは、本当に羨ましいです。素晴らしい成果が得られることを祈っております。今年の夏も行きたいのはやまやまなのですが、なにせ夏の沖縄は旅行費用が高すぎます。でも行きたい!
 ところで、グスクとは、砦なのでしょうか、拝所なのでしょうか?
Commented by やまひろ at 2006-04-22 20:48 x
発掘中は大きな穴(トレンチ)を設定して掘っているので危ないのと、一般の方々へ向けた調査説明会の直前だったのでトラロープを張っていました。久米島の宿舎はとてもよかったし調査も充実していたので幸せだったのですが、ただひとつ、調査が切迫していて海に入らなかったことだけが心残りです。

グスクは、砦か拝所か。そもそも、グスクとは何かという問いについては、まだ「答え」は出ていません。グスクにも多様性がありますし、わたしたちが今現在見ているグスクは、過去から続くグスクに関るひとびとの行為のの積み重ねです。たとえば、最初は主に砦として使われたものでも、時を経て海外との交易の場や拝所に重点を移した可能性のあるグスクもあります。そういういくつもの姿をもつグスクを少しずつ明らかにしていくのが、考古学がすることの1つであったりします。
Commented by sabasaba13 at 2006-04-23 09:10
 こんにちは。ブログを拝見しました。いろいろな場所で発掘調査をされているのですね。私は旅が好きであちこちを徘徊しているのですが、その場所の表層しか撫で回していないのにあらためて気付きます。人々の様々な営みの上に、今の暮らしは築かれているのに。考古学的な視点を忘れないようにしたいと思います。
 最後の質問は愚問でしたね、失礼しました。性急に「正解」らしきものを求めて、陥穽にはまらないようにします。
Commented by やまひろ at 2006-04-25 01:43 x
あちこち彷徨ってますが,すべて調査のため。旅行ではまだ四国にも行ったことはありません。sabasaba13さんのように,色々な風景を経験できることは,とってもすばらしいと思います。それぞれの風景は,その土地の歴史を重ねたものだと思うので,興味深いです。
 グスクが何であるかについては,専門に研究されている方々の中にも固定的な見方をされている方がいらっしゃるので,むつかしいところですね。
Commented by sabasaba13 at 2006-04-25 18:24
 こんばんは。四国は三回行きましたが、いいところです。うどんを食べるためだけでも訪れる価値はあります。これからも、人々がより良い暮らしを求めて大地や集落や都市に刻みつけた爪跡をたどっていきたいと思っています。その時に大切な水先案内人となってくれる考古学については、もっと勉強したいと常日頃痛感しています。
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