沖縄編(9):痛恨之碑(05.8)

 そして自然文化センターへ。久米島の自然・文化・歴史を展示してある資料館ですが、知らない土地に行ったらまずこういう施設を見学するのが定石。しかし魔がさしたのか年のせいか、忘れていたのでした。さっそく拝見して、沖縄戦の際にこの島で日本軍による島民と朝鮮人の虐殺が行われたことを知りました。アメリカ軍による降伏勧告を届けに来た郵便局員、アメリカ軍に捕らえられて解放された家族、そして朝鮮人の父をもつ家族… 鹿山兵曹長ひきいる海軍通信隊による犯行です。詳細は「私的スクラップ帳」というブログをご覧ください。この事件に関する碑が近くにあるというので、係りの方に詳しく場所を教えてもらい行くことにしました。途中でホタル館を見学し、そしてサトウキビ畑の中にある碑を見つけました。碑文にはこうあります。「天皇の軍隊に虐殺された久米島住民・久米島在朝鮮人 痛恨之碑」 戦争に関する碑は数あれど、こうした碑文が刻んであるのはおそらくここだけでしょう。合掌。軍隊はまず自分を守る。次に、軍隊は給料を出す所を守る。すなわちその国の政権を守る。ブレヒトの言うとおり、もう一回言っておけばよかったと後悔しないように、何千回も言われ尽くしたようなことでももう一度言いましょう。「軍隊はまず自分を守る。次に、軍隊は給料を出す所を守る。すなわちその国の政権を守る。…軍隊は内敵と外敵から政権を守る。内敵とは、その国の政権に反対する国内の民衆である。」
 そうそう風の噂では、東京都教育委員会が家計への負担を考慮して修学旅行費用の上限を低く抑えたため、都立高校の沖縄への修学旅行が難しくなったそうです。裏を読めば、子どもたちから沖縄戦についての歴史的事実を隠すための措置なのかな。国のために命を捧げる、言い換えると官僚・政治家・財界に利益をもたらす現状の体制を守るために命を捧げる人間を育成するには、絶対に沖縄戦のことを子どもたちに知らせてはいけないですよね、石原知事。
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 本日の一枚は、さとうきび畑の中に屹立する「痛恨之碑」です。
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by sabasaba13 | 2005-10-11 06:04 | 沖縄 | Comments(0)
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