沖縄編(16):西表島(05.8)

 イダの浜までは集落から歩いて十分ほど、途中にフネッチャヌカーラ(舟浮共同井戸)とウイヌカー(上の川)という湧き水がありました。後者には洗濯のすすぎ場として長い間使用された丸い窪みが数ヶ所あります。島の暮らしに欠かせない水を、慈しむようにしている様子がひしひしと伝わります。
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 イダの浜は大変美しく、しかも人がいないプライベート・ビーチ状態。シュノーケリングを満喫しました。三郎オジイもカニをとって見せてくれました。木をはさませて遊んでいたら片手が一本もげてしまったのですが、「たいしたことないさあ」と動じません。すぐにはえてくるそうです。山ノ神がクラゲか何かに刺されたのか少し痛がっていると、三郎オジイが「たいしたことないさあ」と言ってハマユウの枝を折って樹液を塗ってくれました。するとすぐに痛みもかゆみも消えたとのことです。こうした蓄積された知恵をもたない己の無力さを痛感します。
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 港に戻り、定期連絡船で白浜港へ。三郎オジイも普段着に着替えて現れました。そしてバスに乗って星砂の浜へ行きました。岩場や潮溜まりが多く変化に富んだ景観で、眼前に鳩間島が見えるビーチです。シュノーケリングをする時間はなく、星砂をとるだけだったのが残念。さっそく三郎オジイが、星砂のたくさんある場所を教えてくれました。いやあ、あるはあるは。山ノ神もオジイの指導にしたがい、満面一笑しながらせっせせっせとかき集めていました。そして上原港から高速船に乗って石垣着。というわけで、舟浮はお勧めです。今回はツァーで行きましたが、白浜港から定期連絡船が出ているので、個人旅行も可能です。ただし上原・白浜間のバスと連絡船のタイム・テーブルをきっちり調べておかないと痛い目にあうことは必定です、ご用心。
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沖縄編(16):西表島(05.8)_c0051620_6121820.jpg さて部屋で泡盛を飲みながら地元情報誌のアバンチュール・パブやクラブの案内を見ていると、「県外新人続々来島! 在籍27名のレディースタッフ」「全国各地から集まった平均年齢23歳の若い女の子達がいーっぱい!」といった謳い文句がありました。どちらに行こうかな、ではなくて沖縄県外に対する憧れやコンプレックスがこういう形で息づいているのかなと気になりました。うしっ、次は一人で来島して「クラブ・パラダイス」でフィールド・ワークをしましょう。


 本日の一枚はイダの浜です。
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by sabasaba13 | 2005-10-20 06:13 | 沖縄 | Comments(0)
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