京都観桜編(13):京都御所(15.3)

 それでは京都御所へと参りましょう。御所の西側にある烏丸通りを走っていると、とある邸宅の塀越しにそれはそれは見事に咲き誇る枝垂れ桜の巨木が見えました。残念ながら中に入れなかったのですが、どんな由緒のあるお宅なのでしょう。帰郷後、インターネットで調べてわかったのですが、有栖川宮家の旧邸で、現在は平安女学院大学有栖館となっているそうです。書院造りの主屋・青天門・長屋門が、国の登録有形文化財となっています。11代小川治兵衞作庭の庭園もあり、この見事な枝垂れ桜は、豊臣秀吉の「醍醐の花見」で有名な醍醐寺の孫にあたるとのこと。うーむ、ぜひ拝見したいのですが、公開される時はあるのでしょうか。
 そして京都御所へ、自転車の獣道も健在でした。
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 皇宮警察本部京都護衛署の前庭に満開の枝垂れ桜がありましたが、門扉は堅く閉ざされており近くに行くことはできませんでした。
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 じゃりじゃりと獣道を走って近衛邸跡に到着。解説板を転記します。
 このあたりが近衛家の屋敷のあったところです。近衛家は、五摂家の一つで、江戸時代末までに多くの人が摂政や関白になっています。かつては、この庭園の西側に大きな屋敷があり、御所炎上の際には仮の皇居にもなりました。池のほとりは、昔から糸桜の名所で、孝明天皇も次の歌を詠まれています。「昔より名にはきけども今日みればむべめかれせぬ糸さくらかな」
 それはそれは見事な枝垂れ桜が数多、ここを先途と咲き誇っています。家族連れやカップルなどたくさんの方々もおられるのですが、敷地が広いのでそれほど気になりません。淡いピンクの世界に包まれて、みなさん幸せそうでした。もちろん私も。
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 それでは立本寺へと向かいましょう。途中にあった上京中学校の桜も満開でした。「鈴木医院」という古い病院を撮影してすこし走ると立本寺に到着です。
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 有名ではありませんが、相当の桜密度です。地元の方らしき人が散見されるだけで、落ち着いた閑静な雰囲気のなかで桜を愛でることができました。あまり教えたくない穴場です。
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 本日の八枚、上から有栖川宮旧邸、皇宮警察、京都御所(3枚)、立本寺(3枚)です。
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by sabasaba13 | 2018-02-17 06:29 | 京都 | Comments(0)
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