近江編(80):藤樹書院跡(15.3)

 駅前には中江藤樹の銅像と、彼のことばを記したプレートがありました。後学のために転記します。
藤樹先生のことば(9)
 天下の兵乱も又明徳のくらきよりおこれり。
 先史の時代から、この地球上において、人間どうしの悲惨な戦争がたえまなく起こっています。なぜ戦争が繰りかえされるのでしょうか。その原因のつまるところは、明徳をくもらせていることにあると、藤樹先生は断言しています。政治にたずさわる者の「利欲の心」と「満心」によって、明徳をくもらしてしまうのです。それをとりのぞくには、論語や孟子などの古典をまなぶことが、だれにでもできる最上の方法なのです。
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 嗚呼、藤樹先生。お恥ずかしい話ですが、われらが首相は「利欲の心」と「満心」が服を着て歩いているような御仁で、しかも古典に学ぼうとする気はさらっさらないようなのです。どうすればいいのでしょうか。さらに●があったら入りたい話ですが、彼が率いる政党の立候補者に投票する御仁や、棄権をして彼らに政治を丸投げする御仁が、山のようにいるのです。どうすればいいのでしょうか。

 タクシーに乗って十分ほどで王林寺にある中江藤樹の墓所に着きました。合掌。その近くに彼の私塾、藤樹書院がありますが、焼失のために明治時代に再建された建物だそうです。
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 そして安曇川駅まで戻ってもらいましたが、次なる目的地の朽木に行くバスは9:05発。三十分ほど時間があるので、喫茶店でモーニング・サービスをいただければよいのですが…あった。駅前のウエストレイクホテルに「可以登楼」という喫茶店がありました。渡りに船、さっそく入店してモーニング・サービスを食しました。おっアヲハタのジャムだ、忠海で本社に出くわしたことが懐かしく思い出されます。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2018-04-15 08:54 | 近畿 | Comments(0)
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