近江編(83):朽木(15.3)

 さて、安曇川に戻るバスの出発時刻まですこし時間があるので、朽木の町並みを散策しましょう。まず目に飛び込んできたのが、「丸八百貨店」です。1933(昭和8)年、下駄屋を営んでいた大鉢捨松氏の個人商店として建てられたモダンな擬洋風建築です。現在は地元女性が運営するコミュニティ・スポットとして利用されているそうです。
 道の片側には江戸時代の始めに整備された水路があり、かつては洗い物や消火用水に利用され、現在でも融雪に利用されているそうです。水際で仕事をするためのスペースである川戸(かわと)も残っていました。レンガ造りの小さな塔は立樋(たつどい)で、湧き水を導水してサイホンを利用して各家庭に送水する分水塔だそうです。
c0051620_1761413.jpg

 恰幅のある古い商家は、熊瀬家住宅。酒作りや醤油作りを本業とする一方で、藩の御用商人としての保護を受け、幅広い商業活動を行っていました。道が直角に曲がっているのは、敵兵が一気に城へ攻め寄せるのを防ぐためで、こちらでは鍵曲(かいまがり)と呼ばれています。
c0051620_1762660.jpg

 なお前記のホームページを見ていると、ヴォーリズが設計したと伝えられている旧郵便局舎を見損ねてしまいました。あるいは気づかなかった? ああ悔しい。できうればこの町歩き地図を、街角に掲示しておいていただけると幸甚です。

 10:36発のバスに乗って、11:04に安曇川駅前に到着。そろそろ小腹がへってきたので、近江今津に戻って、昨晩食指を動かされた「一番星」という洋食屋さんに行くことにしましょう。近江今津駅のホームからは、雪を頂く湖西の山並みがよく見えました。そして当該の店に入りメンチカツ…もとい関西ではミンチカツを注文、それなりに美味しうございました。なお広辞苑が置いてあるところに、オーナーのそこはかとない見識を感じます。
c0051620_177524.jpg

 近江今津駅から湖西線で堅田へ、駅前にあった観光案内所は12:00~13:00が昼休みでした。仕方がない、十数分ほど待つことにしましょう。
c0051620_1771733.jpg

 駅前には「志賀廼家淡海顕彰碑」があり、その前の石柱に寄進者である「藤山寛美」「松竹新喜劇」の名が刻んでありました。ちょっとそそられますね、帰宅後に調べてみようと思い写真におさめました。今調べてみると、志賀廼家淡海(しがのやたんかい)という、「淡海節」で一世を風靡した堅田出身の芸人で、藤山寛美はその孫弟子にあたるそうです。なお「ゲジデジ通信」に、彼の数奇な生涯が詳細に語られていました。その近くにあった公衆便所には、ガラスブロックで琵琶湖が描かれていました。
c0051620_1781170.jpg

 本日の五枚です。
c0051620_17832100.jpg

c0051620_1784373.jpg

c0051620_1785581.jpg

c0051620_179417.jpg

c0051620_1792079.jpg

by sabasaba13 | 2018-05-09 06:23 | 近畿 | Comments(0)
<< 近江編(84):堅田(15.3) 近江編(82):朽木(15.3) >>