仁淀川編(2):高知(15.8)

 2015年8月上旬、羽田空港からANA 561便に搭乗して、高知へと飛びました。天気は快晴、気分も上々…この時までは。富士山がきれいに見えるかなと期待したのですが、そこだけ積乱雲が発生して山を覆い尽くしています。無念。やがて高知県の海岸線が見えてきました。
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 そして午前九時過ぎに高知龍馬空港に着陸、ここから空港連絡バスでJR高知駅へ。トイレを拝借しようとすると、表示が日本語・英語・ハングル・中国語で記されていましたが、中国語が二つあります。略字が完全に普及していないのかな、よくわかりません。ご教示を請う。ここにあった高知県おもてなしキャラクターは「まち・ゆうき君」。まち・ゆうき? まちゆうき…土佐弁のまっちゅうき、か。ポン(膝を叩いた音) また「身体の不自由な方の設備です。長時間の御利用はご遠慮下さい。中高生の喫煙は見つけ次第に通報します。」という注意書きもありました。高知の中学生、なかなかやるでねが。
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 そして駅前にある観光案内所に寄って、観光パンフレットをもらい、自転車を借りました。
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 無料というのが嬉しいですね。今夜の宿、宝来荘へは公共輸送機関がないので、「狩山口」というバス停まで迎えにきてくれるよう連絡を入れてあります。それまで高知市内を自転車で散策することにしました。駅前に出ると、武市半平太先生像・坂本龍馬先生像・中岡慎太郎先生像が揃いぶみ。そしてアンパンマンとバイキンマンの石像がありましたが、何故? ポン(膝を叩いた音) そうか、やなせたかしは高知の出身なんだ。
 まずは、中江兆民誕生の地を訪れましょう。事前に調べて、印刷した地図を持ってきたのですが、道に迷って右往左往してしまいました。でも犬も歩けば棒に当たる、戦前の物件らしい古い橋に出会うことができました。そしてようやく発見。
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 解説を転記します。
中江兆民 (1847~1901)
 自由民権の思想家。フランス留学から帰国後「民約訳解」によってルソーの思想を紹介し、また「東洋自由新聞」「政理叢誌」等に自由民権論を発表した。第1回衆議院議員に当選したが民党一部の行動に憤激して辞職。「三酔人経綸問答」「一年有半」等の著作がある。
 なお兆民の長男である中江丑吉も、かなりの傑物です。中国を愛し、北京に住んで中国思想やカント、ヘーゲル、マルクス、マックス・ウェーバーの研究に一生を捧げた在野の知識人で、鋭い知性と観察眼によって枢軸国側の敗北を確信し、私的な立場から警告を発し続けた方です。

 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2018-05-25 06:32 | 四国 | Comments(0)
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