たいへん充実した展示内容でしたが、残念ながらじっくり見る時間もありません。流しながら展示を拝見していると、「土佐弁憲法九条」がありました。面白いので転記します。
もう絶対に戦争はせんぜよ。
戦争は止めた。ほんで戦争をする力や権力は認めんぜよ。
日本の国の主人公の自分らあは、人間としての道理・すじ道・きまりのある生き方をせんといかん。
それにゃあ、国同士の間で、揉めごとが起こっても、真心をもって話し合いをせんといかん。力づくや脅かしはいかんぜよ。
国の戦争をする権利はもちろんのこと、戦車や軍艦・地雷や原爆・戦闘機らあは持たん。持たせんぞ。
国同士・人間同士、殺しあう戦争は、揉めごとのおさめにするこたあいかん。
よその国と、今までにあったこと、したことらを忘れられんぞ。
これから先、どんなことがあったち、殺し合いはやめる。
こりょう、守るというこたあ、まっこと大事じゃ。陸も海も空も世界はひっとつや。
人間としての尊厳を大事にして、戦力は持たんぜよ。国が戦争する権利は一切無いぜよ。戦争はせん。戦争はまっことせん。させんぜよ。
イワン・イリイチ言うところのヴァナキュラーな(民衆固有の、日常の)言葉で語られる平和、いいですねえ。余談ですが、話題になった『日本国憲法を口語訳してみたら』(塚田薫 幻冬舎)ではこうなっています。
第9条 俺たちは筋と話し合いで成り立ってる国どうしの平和な状態こそ、大事だと思う。だから国として、武器を持って相手をおどかしたり、直接なぐったり、殺したりはしないよ。もし外国となにかトラブルが起こったとしても、それを暴力で解決することは、もう永久にしない。戦争放棄だ。
2項 で、1項で決めた戦争放棄をいう目的のために軍隊や戦力を持たないし、交戦権も認めないよ。大事なことだから釘さしとくよ。(p.20)
こうなったら津軽弁やウチナーグチでも聞きたいところですね。
本日の二枚です。