仁淀川編(35):岩屋川渓谷・池川(15.8)

 朝六時に目が覚めましたが、今日も今日とて好天です。物干し台に出て新鮮な空気を吸い、紫煙をくゆらしました。もう橋の上で釣りをしている人がいます。朝食をいただき、部屋で一休み。
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 午前九時半に約束どおりタクシーが来てくれました。十数分で岩屋川渓谷の入り口に到着。ここはなかなかワイルドでした。いちおう遊歩道があるのですが、草むしていたり、消失していたり、足場が悪かったりと、気楽に歩ける道ではありません。さらに巨岩の上を歩いたり、その隙間をくぐったり、冒険心をくすぐられる渓谷です。そのせいか、観光客もほとんど見かけず、雄渾な渓谷美と清冽な仁淀ブルーを十二分に楽しむことができました。
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 さて、午後は池川に行くので途中で引き返し、「秋葉口」バス停へと向かいます。仁淀川の流れる美しい風景を楽しみながら歩き、橋を渡って向こう岸へと向かいます。おっ釣り舟が浮かんでいるぞ、地元の漁師さんでしょうか。なお、ここにも橋の遺構らしき物件がありました。
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 12:02のバスに乗って、12:25に大崎着、12:27発のバスに乗り換えて12:35に池川に到着しました。まずは「いけがわ439交流館」で昼食をいただきましょう。そう、この道は国道439号線、またの名をヨサク、またの名を酷道、またの名を神楽ロードと言います。「土佐ジローの卵かけご飯」を注文し、濃厚な卵の味を堪能しました。"土佐ジロー"が気になったので、いまインターネットで調べたところ、高知特産の地鶏であることが判明しました。高知原産の土佐地鶏の雄とアメリカ原産のロードアイランドレッドの雌をかけあわせた一代雑種として誕生。限りなく自然に近い環境で育てられてのびのびと育った土佐ジロー、なるほど美味しいわけだ。そして「仁淀川町の緑茶」ペットボトルを購入。
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 これまでたくさんの茶畑を見かけましたが、最近読んだ『自由民権運動 〈デモクラシー〉の夢と挫折』(松沢裕作 岩波新書)で、その理由がわかりました。以下、引用します。
 …彼ら(※立志社)の主な目的は、藩という所属すべき団体を失ってしまった士族の没落を防ぎ、その政治的な影響力を維持する点にあった。片岡健吉ら高知出身の軍人たちも、板垣らとともに、政府から離れて高知に帰郷してきた。藩を失い、さらに政府での官職も追われた彼らにとって、生き延びるために結社をつくることは切実な意味をもっていた。
 その切実さを物語るのが、結成当時の立志社の主要な活動が経済的活動だったという事実である。(中略)
 これ以外にも立志社は高知県内で製茶業を営んだり、政府から山林の払下げを受けたりするなど、士族の生活を支えるための士族授産事業をおこなっている。経済的事業以外に「立志学舎」という学校教育事業もあった。設立当初の立志社はなによりも高知の士族たちが新しい時代を生き延びるための組織だったのであり、経済的事業はその前提であった。(p.53~5)
 なるほど、士族授産事業の一環だったのか。なお交流館には「日本一の分校で一緒に青春しよう! 高知県立追手前高等学校吾北分校」というポスターが貼ってありました。もう一枚のポスターは「第58回池川清流まつり」で、8月15日(土)に開かれ…ん?…今日じゃありませんか。こいつはついています。
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 本日の七枚です。
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by sabasaba13 | 2018-09-14 06:19 | 四国 | Comments(0)
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