仁淀川編(38):大渡ダム(15.8)

 午前六時に目覚め、いつものように物干し台に出ると、今日は薄曇り。向こう岸のお宅の方が、窓から釣り糸を垂らしていました。目と目が合ったので、「おはようございます」と会釈をしました。
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 さて本日は日曜日、大崎までのバスはすべて運休ですので、大渡ダムのあたりを散策することにしました。朝食をいただき、『高知新聞』(2015.8.16)を読んでいると、「小社会」というコラムに素晴らしい文があったのでぜひ紹介します。
 戦後70年目の「8・15」が過ぎた。しかし先の戦争では、日本の敗戦を知りながら「徹底抗戦」を叫んで山中などに立てこもった人たちもいた。作家の故山口瞳さんもその一人だ。当時、18歳の陸軍2等兵で山陰地方の山の中で終戦を迎えた。所属した部隊はそのまま1カ月以上そこにいた。「兵隊は皆が去勢され、日本の女性は全て凌辱される」という流言飛語が流され、隊の全員がそれを信じたからだ。「いまだから笑って話せるのであって…」と、58歳になった山口さんは随筆に書いた。去勢されるときの恐ろしさ痛さを毎夜思い描いた。実際には何の沙汰もなく、「断固抗戦」を叫んでいた上官もそのうち「相手は文明国家だから、そんな野蛮なことはやるめえ」となった。この経験から山口さんは、戦後の「仮想敵国」論やどこかの国を「脅威」とみなす論などに強い不信感を持った。日本が武器を捨てて「マルハダカ」となる無抵抗主義を持論とし、「もし、こういう国を攻め滅ぼそうという国が存在するなら、そういう世界は生きるに値しない」とまで言い切った。根拠のないデマや中傷が流されたり、ときの政権が「〇〇国」脅威論をあおったりすることは現在にもある。特にネット時代には、そんな情報もあっという間に拡散する。山口さんのように、終戦の日は過ぎても「終わらぬ戦争」を生きた人も多かったろう。学ぶべき教訓はまだある。
 無抵抗主義、非武装中立、いいなあ。自衛隊を国営国際救助隊「雷鳥」に全面改組し、武器の生産と輸出入を禁止し、アメリカ軍にはお引き取り願って、在日米軍基地をすべて撤廃する。考えただけでもワクワクしてきます。それでも、日本を攻め滅ぼそうとする国があるとしたら…やっぱりアメリカ合州国だろうなあ。
by sabasaba13 | 2018-09-24 08:59 | 四国 | Comments(0)
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