函館・札幌編(7):遺愛学院(15.9)

 そして「五稜郭公園前」から市電に乗って、「杉並町」へと向かいます。そうそうこれから仰山市電に乗ることになるので、一日乗車券を購入。600円で市電に乗り放題、これは重宝しました。
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 「杉並町」で下車して、目指すは遺愛学院女子中学校・高等学校です。えっ、あっ、いやいや、そんな猜疑の眼で見ないでください。別に更衣室に忍び込んで盗撮カメラを設置するとか、体操着を頂戴しようなどという魂胆はほとんどありません。実はこちらには戦前の名学舎があるので、ぜひ拝見したいと思った次第です。しかしここは女子高、果たしてこんな貧相で胡散臭い初老のおっさんが校内に入れるのでしょうか。困った時の神頼み、山ノ神におすがりしましょう。「"私の夫は近代建築を探究する市井の一歴史学徒で、貴校の古い学舎を見学したいと申しております。怪しい者ではございません"と頼んでください」「姿勢?」「市井!」「奇行?」「貴校!」と夫婦漫才をしながら門前で作戦会議。そして意を決して『真昼の決闘』のゲイリー・クーパーのように一人で守衛所に向かう山ノ神。"おばはん、頼りにしてまっせ"と、『夫婦善哉』の森?久彌のように呟く私。どきどき。守衛さんとしばし交渉した後、こちらを向いて両腕で大きな輪をつくって微笑む山ノ神。やった。いそいそと守衛所に行くと、快く見学を了承してくれました。
 まずは「公式観光情報はこぶら」を参考にして紹介します。遺愛学院は、1882(明治15)年に元町の高台に開校された、関東以北で最初の女学校です。1908(明治41)年に現在の湯川通りに移転、その時に建てられた本館と旧宣教師館が現存しています。
 それでは拝見させていただきましょう。松並木を抜けて正面にあるのが本館、下見板張りの壁面と連続する縦長のハング・ウィンドウ、ペディメントや四本の円柱、丸い階段室が印象的な瀟洒な建物です。設計は、立教大学の初代校長でもあったアメリカ人建築家J.M.ガーディナー。
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 隣にある講堂もいいですね、装飾はほとんどなく凛とした佇まいが気品を感じさせます。竣工は1935(昭和10)年、設計は何とウィリアム・メレル・ヴォーリズでした。
 敷地奥にある旧宣教師館は、アメリカから来函した教師の住まいとして建てられたもので、白い下見板張りの壁と、さまざまなタイプの窓が魅力的。角にある八角柱の部分がいいアクセントになっていますね、階段室でしょうか。設計はJ.M.ガーディナーです。

 本日の三枚、上から本館、講堂、旧宣教師館です。
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by sabasaba13 | 2018-11-13 06:18 | 北海道 | Comments(0)
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