函館・札幌編(10):函館(15.9)

 市立函館博物館郷土資料館は、二階の三連アーチ窓がキュートな上下和洋折衷住宅ですが、1880(明治13)年に建てられた「旧金森洋物店」を改修したものです。
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 旧第一銀行函館支店だった建物を活用して、函館市ゆかりの作家たちの著書や直筆原稿などを収蔵・展示しているのが函館文学館です。以前に訪れて、大逆事件の真相を世に伝えようと石川啄木が執筆した「A letter from prison」の現物を見ることができ感激した記憶があります。なお啄木一族の墓、青柳町の住居跡、妻・節子が通った質屋啄木小公園は、依然に訪れた時の旅行記がありますので、よろしければご笑覧ください。
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 すぐ近くに八幡坂がありましたが、この坂の上から見る眺めが絶景なのですね。後でのぼってみることにしましょう。北島三郎記念館はもちろんスキップ。
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 「末広町」から市電に乗って終点の「函館どつく前」で下車。「新選組最後の地」という記念碑を撮影して、船見坂をてくてくと登って行きます。今はそうでもありませんが、往時は港に入る船がよく見えたのでしょうね。
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 さてお目当ては大正湯です。見た瞬間に、どこが銭湯だと獅子吼したくなるようなとんでもない物件です。まるで先ほど拝見した遺愛学園の校舎のように、白い下見板張りの擬洋風建築です。これまでもいろいろな銭湯を訪れてきましたが、ドレス・コードがありそうな銭湯は初めてです。建てられたのは1928(昭和3)年、いまだ現役で頑張る街のランドマークですね。なお函館港イルミナシオン映画祭で準グランプリをとったシナリオ「パコダテ人」の映画化で、主人公(宮崎あおい)の家として、ロケ地になったそうです。
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 そして幸坂をのぼっていくと、右に旧ロシア領事館がありました。レンガ造りの和洋折衷の建物で、日本最初のロシア領事館として1906(明治39)年竣工、その後大火によって焼失し1908(明治41)年に再建されました。ロシア革命後にソ連領事館となりますが、1944(昭和19)年に最後の領事が本国へ引き揚げると閉館されてしまいます。現在は函館市の所有ですが内部の見学は不可、帝政ロシア時代の豪華な雰囲気を見られないのが残念です。
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 急な坂道をぜいぜい言いながら山上大神宮までのぼると、海・港・山を一望できる絶好のビュー・ポイントでした。ここまで来た甲斐があるというもの。
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by sabasaba13 | 2018-11-19 07:40 | 北海道 | Comments(0)
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