向こう岸には、
金谷ホテルの一角が木の間から見えました。うむ、いつか泊まってみたいものです、高そうだけど。余談ですが、この日光金谷
ホテルも属している「
日本クラシックホテルの会」があるそうです。残る八つは、富士屋ホテル、
万平ホテル、
奈良ホテル、東京ステーションホテル、ホテルニューグランド、蒲郡クラシックホテル、雲仙観光ホテル、川奈ホテル。泊まったことがあるのは奈良ホテルだけですね。全館制覇は老後の愉しみにとっておきましょう、ま、年金制度が破綻していなければの話ですが。ちなみに一番泊まってみたいのは雲仙観光ホテル、
ウィリアム・モリスの壁紙の張ってある部屋でくつろいでみたいものです。
日光物産商会はごてごてとしたキッチュな建物ですが、もとは日光金谷ホテルの土産品店として創業したそうです。現在は蕎麦屋・カフェ・パン屋・土産物屋が入っています。店頭にはロープウェイのゴンドラを再利用した
電話ボックスがありました。やるな、お主。
「ひしや」は羊羹で有名な老舗ですが、閉店した様子です。後継者難なのでしょうか、無念です。
高台の上に見える和風建築は、もと日光市役所で、今は市役所の分室・日光総合支所庁舎となっているそうです。さらにルーツをたどれば、1905(明治38)年に外国人向けに作られた「大名ホテル」で、その後古川電工日光精銅所の工員アパート、進駐軍の社交場と時代の波をかぶりながら、今に至っているとのこと。
十分ほど歩くと東武日光駅に到着、近くにあるレストラン「明治の館」で、美味しいと評判のチーズケーキ「ニルバーナ(日瑠華)」を購入。しかし大仰な名称ですね、後学のためインターネットで調べたら、仏教用語で"最も優れたもの"を意味するそうです。「日に輝く瑠璃の華の如し」の想いを込めて、日光山輪王寺門跡・柴田昌源深題大僧正が付けたとのこと。"So what"と言われたら"So it goes on"としか言えませんが。
そして東武日光駅に入ると、「日光東照宮四百年式年大祭」の
顔はめ看板がありました。徳川家康と…となりの娘さんは誰? 山ノ神に、「二人で顔をはめて誰かに写真を撮ってもらおうか」と誘ったら、「いや」と即座に却下。やれやれ。
そして特急スペーシアに乗り込んで帰郷。イギリス大使館別荘が公開されたら、また訪れたいものです。
本日の二枚です。