犀の角のようにただ独り歩め。(『スッタニパータ』)
私たちが、普段の暮らしのなかで忘れてきた、見ないようにしてきた大事なものを、精神障害という病気を通して、教えてくれている人たちなんだね。あの人たちは嘘を言ったりとか無理をしたりとか、人と競ったりとか、自分以外のものになろうとしたときに、病気というスイッチがちゃんとはいる人たちだよね。(『浦河ペテルの歩みから』)
われわれは絶壁が見えないようにするために、何か目をさえぎるものを前方においた後、安心して絶壁のほうへ走っている。(ブレーズ・パスカル 『パンセ』)
国家が毀れても社会は存続する。(鷲田清一)
命に近い仕事ほどお金は動かない。(
周防大島の農業者)
権力者の言葉のインチキに針を刺す。これこそ詩人のやるべきことです。(アーサー・ビナード)
世界の映像を裏返さないかぎり、永久に現実を裏返すことはできない。イメージから先に変われ! (谷川雁)
こんなものでも何かの役に立つかもしれない。(レヴィ=ストロース)
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ (茨木のり子)
いつからか
国土というものに疑いを持ったとき
私の祖国と呼べるものは
日本語だと思い知りました (石垣りん)
この世にはお客様として来たのだから
まずいものもおいしいと言って食べなくちゃ (某女子学生)
詩はいつまでも根気よく待たねばならぬのだ。人は一生かかって、しかもできれば七十年あるいは八十年かかって、まず蜂のように蜜と意味を集めねばならぬ。そうしてやっと最後に、おそらくわずか十行の立派な詩が書けるだろう。詩は人の考えるように感情ではない。詩がもし感情だったら、年少にしてすでにあり余るほど持っていなければならぬ。詩はほんとうは経験なのだ。(リルケ 『マルテの手記』)