宇都宮編(9):宇都宮(15.12)

 見るべき程の事をば見つ、それでは帰郷の途につきましょう。なお宇都宮は「カクテルの街」「ジャズの街」としても名をあげているそうです。
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 宇都宮観光コンベンション協会の公式サイトから転記します。
 カクテル技能競技の全国大会で、数多くの優勝者を輩出してきた宇都宮。バーテンダーの業界では、その人数とバーテンダーのレベルは、銀座と比肩するほどといわれています。
 その理由は、水割りを作れればバーテンダーといわれていた1970年代、ある老舗のオーナーバーテンダーが「バーテンダーの使命・役割・ステータス・アイデンティティを確立する」と技術向上と人間育成に力を注いだからです。その結果、宇都宮で技術を磨いたバーテンダーが全国大会で史上初の4連覇を達成し、市内のバーテンダー全体のレベルが向上したのです。
 このような背景から、1999年に市内のバーなどにより「宇都宮カクテル倶楽部」が発足し、各種イベント・学会などへの出展や他団体との事業協力などを通じて「カクテルの街 宇都宮」のPRに努めています。

 世界で活躍するジャズプレーヤーを数多く輩出する宇都宮。世界的なアルトサックス奏者の渡辺貞夫氏、トランペット奏者の外山喜雄氏、ギタリストの高内晴彦氏をはじめ、様々なミュージシャンが現在も国内外で活躍されています。
 市内には数多くのジャズライブハウスが点在し、夜にはジャズライブが実施され、飲食をしながらジャズを楽しむ方たちが年々増えています。
 このようなことから、本市を日常的に街角に音楽があふれる街にしようと、2002年10月にジャズライブハウスなどによって構成された「宇都宮ジャズ協会」が設立されました。その結果、毎日加盟店のどこかの店ではジャズライブが開催されており、現在は今まで以上にジャズの街宇都宮が推進されています。
 カクテルにジャズ、宇都宮は大人の街なのですね。「嵐」の活動停止が一大ニュースになるほど文化の低年齢化が顕著なこの国で、貴重な存在です。いつの日にか、ギムレットを飲みに、ジャズを聴きに、再訪しましょう。

 帰りの列車の中で『ひとはなぜ戦争をするのか』(A・アインシュタイン S・フロイト 講談社学術文庫)を読んでいたら、次のような「アインシュタインへの手紙」がありました。
 ともあれ、あなたもご指摘の通り、人間の攻撃性を完全に取り除くことが問題なのではありません。人間の攻撃性を戦争という形で発揮させなければよいのです。戦争とは別のはけ口を見つけてやればよいのです。
 ですから、戦争を克服する間接的な方法が求められることになります。そして、精神分析の神話的な欲動理論から出発すれば、そのための公式を見つけるのは難しくはないのです。人間がすぐに戦火を交えてしまうのが破壊欲動のなせる業だとしたら、その反対の欲動、つまりエロスを呼び覚ませばよいことになります。だから、人と人との間の感情と心の絆を作り上げるものは、すべて戦争を阻むはずなのです。(p.46)
 なるほど。攻撃性や破壊欲動を喚起しやすいスポーツよりも、エロスを満たす音楽や食べ物のほうが、戦争を阻むきっかけになるのかもしれません。あらためて2020東京オリンピックに反対するとともに、餃子とカクテルとジャズの街・宇都宮を賞揚したいと思います。
by sabasaba13 | 2019-08-12 10:59 | 関東 | Comments(0)
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