言葉の花綵195

 正しい思考は正しい行動をみちびき、欺瞞と妥協にみちた人生は生きるにあたいしない。(アラン)

 不統一で乱暴な筆跡は不統一で乱雑な思考を生む。訂正や加筆は構成力の欠如にすぎない。(アラン)

 勝利を手にするのはみずから戦う者だが、これから利益をひきだすのは権力者だけだ。(サン=ジュスト)

 職人のもっとも単純な天分が自分の利用する材料を自在にあやつるのは、ニュートンのごとき精神が軌道の距離・質量・公転を計算して惰性的な天体を予測するのと変わらない。(プルードン)

 これ以上苦しまずにすむように、こうした生活におけるもっとも強い誘惑、もうなにも考えまいとする誘惑に屈したくなる。(シモーヌ・ヴェイユ)

 隣接する独房に収容されているふたりの囚人が、壁によって遮られていると同時に、壁を叩いて合図ができるように、隔絶は疎通の手段となろう。(シモーヌ・ヴェイユ)

 人間は金銭を裁判官と死刑執行人とし、金銭は不正で残酷な裁判官にして死刑執行人となった。(シモーヌ・ヴェイユ)

 人間は万物の尺度である。(プロタゴラス)

 理性をそなえた存在は、いかなる障碍もおのれの仕事の材料たらしめて、そこから益をひきだしうる。(マルクス・アウレリウス)

 運命の女神は暴力的な人間の意にしたがう。(俚諺)

 人民にたいしては、これを甘言でおだてるか、あるいは抹殺するかである。軽微な障害には復讐してくるが、重大な障害であれば復讐できないからだ。つまり障害を加えるのであれば、復讐される怖れのないかたちでおこなうにかぎる。(マキアヴェッリ 『君主論』)

 たったひとりの子どものたった一滴の涙という代償ですむとしても、そんな代償を払うことをぼくは断固として拒絶するね。(ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟』)

 ぼくはどうしても理解できないね。どうやって隣人を愛するというのか。ぼくの考えでは、愛することができないのは、まさしくこの隣人という代物なのだ。遠くにいる連中なら愛せないこともないがね。(ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟』)
by sabasaba13 | 2019-08-28 06:55 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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