その近くに数軒の箪笥店がある通りがありましたが、ここが「タンス町通り」です。解説があったので転記します。
旧北国街道沿いの旧福井銀行橘支店から西へ向かう道約200mの通りをタンス町通りと呼んでいる。江戸時代後期から木工技術を持った職人が住み、明治中期頃に本格的なタンス町が成立した。「武生のタンスなら二割は高い」といわれるほど質が良いとされている。戦前から嫁入り道具のタンスなどを、秋の収穫が終わると、親が娘を連れて訪れ米代金で道具代を前渡して予約する客で賑わった。
三崎タンス店では、正面の庇の部分に厚い杉板を二枚重ねて瓦の代わりに葺いてあるのが見られる。これは、作業場のある2階へ木材を上げ入れるのに、木材に傷がつかないように、木の板で葺いたのである。
どれどれ、三崎箪笥の庇を見ると、なるほど厚い杉板が葺いてありました。心を込めてものをつくろうとする職人魂の息吹を感じます。
そして「蔵の辻」と呼ばれる、白壁の蔵が建ち並ぶ一角へ。江戸時代以降、関西から北陸方面への物資の中継基地として商人たちが建てた蔵ですが、今は市街地活性化の一環として整備されています。
武生駅へと戻り、自転車を返却しました。武生、いいところですね。いまこのブログを書くためにいろいろと調べていたら見落とした物件が多々あることがわかりました。
大塚呉服店、
旧北川医院、
広小路食堂。また
御誕生寺(ごたんじょうじ)は、約30匹の猫が暮らしていて境内のあちこちで思い思いに時を過ごす通称「猫寺」。嗚呼、
猫好きとしてはぜひ寄ってみたかった。というわけで武生、必ずや必ずや山ノ神とともに再訪いたします。待っててね。