それではホテル近くにあった蕎麦屋「甚右衛門」で夕食をいただきましょう。まずは「若狭さばへしこ」を注文。
鯖に塩を振って塩漬けにし、さらに糠漬けにした郷土料理です。若狭地方および丹後半島の伝統料理で、越冬の保存食として重宝されているとのこと。うん、美味しい。でもほんとうに若狭産の鯖なのかな。若狭の鯖に関してはちょっとした
トラウマがあるので、疑念を拭えません。

次なる
ご当地B級グルメは「竹田の厚揚げ焼き」。福井県は油揚げ(厚揚げ)消費量が全国第1位ですが、古くから永平寺の修行僧が食べる「精進料理」の影響だそうです。油揚げをはじめと大豆食品は貴重なタンパク源とされてきたからですね。越前・竹田村にある高級豆腐の老舗「谷口屋」がつくっているのが「竹田の厚揚げ」、大豆の旨味を十全に味わえる厚揚げ、かつおぶし、長ネギ、大根おろしの四重奏には舌を巻きました。これで「
雪虎」をつくってみたいものですな。

そして福井名物、辛み大根のおろし汁をお蕎麦にぶっかけて食べる「おろしそば」がご来臨。蕎麦の風味と大根おろしの辛さが絶妙のマリアージュ。至福のひと時でした。

そしてホテルへと戻り、シャワーを浴びて地酒を飲みながら、明日の旅程に思いをはせているといつの間にか熟睡。