さて小腹がへったので何か食べますか。すぐ近くにあった「麺家いろは」にふらふらと入り、またブラックラーメンをいただいてしまいました。不安だなあ、社会復帰できるのでしょうか。ふと『包丁人味平』(原作:牛次郎 漫画:ビッグ錠)のブラックカレーを思い出してしまいした。たしかあのカレーには麻薬が入っていたのですね。

閑話休題。それでは「イタイイタイ病資料館」を見学して、富山きときと空港へ向かいましょう。アクセスがよくないので、タクシーを利用することにしました。富山駅前でタクシーに乗り、資料館に向かってもらいます。郊外へでると、勇壮な立山連峰がさらにくっきりと見えました。そして「
イタイイタイ病資料館」に到着。

タクシーには駐車場で待っていてもらって見学することにしましょう。まずは「百科事典マイペディア」からイタイイタイ病についての説明を引用します。
富山県神通川流域の農村に、頻回(ひんかい)経産婦に多く見られた骨軟化症様の病気。わずかな刺激で病的骨折が起こり、日夜苦痛を訴える。カドミウムの慢性中毒による腎障害から骨軟化症をきたし、これに妊娠、授乳、老化、内分泌の変調などによるカルシウム不足が加わって起こると考えられる。1955年、河野稔らがカドミウム原因説を学会に報告、1968年、厚生省は、三井金属鉱業神岡鉱業所(現・神岡鉱業)の排水中にカドミウムが含まれ、これによって汚染された農産物、魚類、飲用水を摂取したことを原因とする公害病との見解を発表。イタイイタイ病の認定患者は2011年末現在で196人、そのうち現存患者は4人。
それでは入館いたしましょう。展示室は、①神通川とともにあった暮らしの原風景、②イタイイタイ病の発生と被害の実態、③原因究明、健康と暮らしを守る動き、④流域住民の健康を守り、患者を救う、⑤美しい水と大地を取り戻してきた環境被害対策という五つのコーナーに分かれており、ジオラマ、絵本、映像などを多用して子どもにも分かりやすいよう心掛けているのが印象的でした。そうですよね、私たちにとって唯一の希望は子どもです。

やはりその病状の恐ろしさにあらためて息を呑みました。症状が重くなると骨折をくり返し、全身を襲う痛みの中、ついに一人では動けなくなって寝こんでしまう。特に恐ろしいのは、寝こんでからも意識は正常なまま「イタイ、イタイ」と苦しみ、食事も取れずに衰弱しきって死を迎える… このような証言もありました。
息を吸うとき、針千本か二千本で刺さすように痛いがです。
痛くて痛くてかなわんで、はってでも行けりゃ、川へでも入って死ぬんやけれど。
わずかな娑婆だと思っておりますけれども、こんな苦労をせんならんかなと思うと、残念やら悲しいやらわかりません。どれだけ涙を流しても足りません。
骨粗しょう症の大腿骨と正常なそれの複製を実際に持てるコーナーがありましたが、その違いに衝撃を受けました。こんなに軽くスカスカになってしまうのか…