青森・秋田編(4):六ヶ所村(05.9)

 隣にある三沢市歴史民俗資料館を見学して、めざすは六ヶ所村。まず小川原湖に出ると、八甲田連峰を見晴らせ、さらに湖水の向こうにどこかで見たことがある施設が見えます。おおっ、沖縄読谷村にある「象のおり」と同じ形状の、米軍の通信傍受用巨大アンテナです。そして車は湖の東側を一路北へ。野口貝塚を過ぎてしばらく行くと川向こうに米軍の天ヶ森射撃場の塔が遠望できます。いつも戦闘機による射撃訓練が行われているそうですが、昼休みのようですね。
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 この間、いろいろな話を聞かせてもらいました。米兵による事件・トラブルはないのかと質問すると、三沢に駐屯しているのは白人のエリート層が主体の空軍なので、皆無に近いとのことです。なるほど、沖縄で問題を起こすのは地上実戦部隊である海兵隊なのですね。危険かつ過酷な任務なので、黒人やラテン・アメリカ系、白人の低所得者層がその主体であり、そのストレスから犯罪を起こしやすいのでしょう。また原発用地取得のため行政や企業が金をばらまいたため、村民の労働意欲がスポイルされ生活がすさんでいった様子も教えてくれました。札びらを振りかざしてタクシーに乗り込み、三沢の町で連日どんちゃん騒ぎを繰り広げていたそうです。なお下北半島の光景を眺めながら「不毛」という印象を痛切に感じました。とにかく田畑がほとんど見あたらず、荒野が広がっています。運転手さんの話では、ヤマセ(三陸沖より内陸に吹き込んでくる北東気流)のために地上で結実する作物は栽培できず、芋・牛蒡といった根菜類しか作れないそうです。行政や企業はそうした弱みにつけ込むことに関しては狡知に長けていますね。金をばらまきコミュニティを破壊し人々を孤立させ反対運動を壊滅させ、そして自らの意図を強引に実現させていく。この後、昔放映されたテレビドラマ「レインボーマン」の挿入歌、「死ね死ね団のうた」の一節「かーねで心を汚してしまえっ」がずっと鳴り響くはめになりました。それにしてもこの歌の歌詞は過激です、よく放映したもんだ。今だったら陰に陽に圧力がかかって即事実上の放送禁止歌として葬り去られるのは必定。こうした曲を受け流す余裕がある時代だったのですね。

●死ね死ね団のうた (川内康範作詞 北原じゅん作曲)
  http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Cell/7938/sinesinekasi.html
by sabasaba13 | 2005-12-01 07:53 | 東北 | Comments(2)
Commented by Nobu at 2005-12-01 17:57 x
こんばんは。
米兵の起こす事件が沖縄に集中しているのは、そんなワケがあったんですね…。sabasabaさんのブログは勉強になることばっかりです。
レインボーマンは私も見ていましたが、「死ね死ね団のうた」は衝撃的ですね。
Commented by sabasaba13 at 2005-12-02 18:59
 こんばんは。もう一つ付け加えますと、社会保険や大学進学等における優遇措置と引き換えに、低所得者層から兵士をリクルートしているのですね。与党と官僚が自衛隊員を増やすためにめざしているのはこのシステムでしょう。「貧者の徴兵制」。
 カラオケを強要された時に、私はこの曲を歌うようにしています。二度とマイクは回ってきません。なお「タイガーマスク」のエンディング・テーマ「みなしごのバラード」と岡林信康の「チューリップのアップリケ」もお勧めです。
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