ベートーヴェン生誕250年

 今年はベートーヴェン生誕250年でした。素人ゆえ楽理的なことはわかりませんが、彼の音楽の力強さ、美しさ、哀切さには惚れ惚れとしてしまいます。それに関連して、今年はさまざまなコンサートや企画が行なわれています。NHKの「ららら♪クラシック」では、「あなたが選ぶ ベートーベンベスト10」という特集を組んでいました。視聴者による投票でベスト10を決め、音楽家が好きな一曲を演奏するという番組でなかなか楽しめました。結果は下記の通りです。

第10位 ピアノソナタ第17番「テンペスト」
第9位 交響曲第3番「英雄」
第8位 エリーゼのために
第7位 ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
第6位 交響曲第6番「田園」
第5位 交響曲第5番「運命」
第4位 ピアノソナタ第14番「月光」
第3位 ピアノソナタ第8番「悲愴」
第2位 交響曲第7番
第1位 交響曲第9番「合唱付き」

 なるほど、交響曲から5曲、ピアノソナタから3曲か。弦楽四重奏曲から一曲も選ばれていないのは少し残念です。
 さて私だったら何を選ぶか。交響曲第1番の溌剌さ、バイオリン協奏曲の雄渾さ、チェロソナタ第4番の豊穣さ、弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー」の疾走感、ピアノソナタ第30番の清明さ、バガテルの軽妙洒脱さ、いずれも忘れがたい曲です。んが、どうしても選びたいのが弦楽四重奏曲第15番です。中でも大好きなのが第3楽章モルト・アダージョ「病癒えたものの神に対する聖なる感謝の歌」です。死も覚悟した大患から奇跡的に回復したベートーヴェンが、音楽を通して神への感謝を捧げた曲です。もう言葉にできません(当たり前ですが)。慈愛と歓喜と感謝に満ちた安らか調べと響きが、部屋を、そして身と心を充たしてくれる至福。コロナ禍に対する不安と、政府の無策・無能・無気力に対する怒りと、気候変動に対する懸念を忘れるのではなく、それらに真摯に向き合うよう自分がチューニングされるようです。

by sabasaba13 | 2020-12-23 06:52 | 音楽 | Comments(0)
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